宮津エコツアー · トピックス

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「杉はもっと身近な木材だった。かつて風呂といえば杉材でできた湯船に杉の桶を使用し、炊事の中では杉のしゃもじやおひつを使い、おにぎりは杉の薄い板でくるむ。住居にもたくさんの杉材が使われていた。日本人の生活の中で、杉はとても身近なものであった。 風呂では肌から、食事では口から、杉材の家に住まうことで、その香りを鼻から。いたるところで、杉の成分をからだに取り込んでいたはずである。ほんの数十年前までは。ところが現在。 人々の住環境から、杉は姿を消しつつある。杉のない生活を送る中で、杉に対しての抗体が、免疫が、できていないのだ(槙佐知子著「自然に医力あり」より)。今よりもっと身近なものであったはずの杉が、 春先になるとこぞって「厄介者」、「悪者」といったイメージになってしまった。
排除ではない、共生の道を探したい。なんとかして北山を 救いたい。 北山杉を 助けたい。
かつて1本数百万円もしたことがある北山杉の床柱。今は生活スタイルも大きく変わり、床柱を据える家も建ちません。かつて賑わった北山杉の生産業者は激減しました。山は杉や桧に覆われ、手入れをするのは高齢化の進んだ林業家。手入れのない山は荒れ、大雨などふるものなら、山が崩れ川も崩れ、あげく海も荒れていきます。北山の山林を何とか負のサイクルから脱却させ、林業で生活できる若い世代を定着させていく事は、とても大事な事なのです。その一端を私どもが担っていくことが使命だと感じている所です。」とおっしゃるのは、㈱K・Kファーム 社長・村山寛さん。

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(↑ 1/11 せや高原しおぎり荘)
その村山さんが京北の経済活性化の起爆剤となることを夢見てとライフワークとされているのが、このアロマオイル(精油)製造事業。

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杉乃精香シリーズには、・北山杉・柚子、とうきなど。とくに、クロモジオイル※黒文字の枝葉木から水蒸気蒸留法で抽出したエッセンシャルオイルは「バラやローズウッドに含まれるリナロールが約50%含まれリラックス効果が高く 一度嗅いだらリピート率の高い香り」を持つという自信の作

お値段も 1㍉ 2000円 3㍉ 3000円 5㍉ 4000円とアロマの中のダイヤモンド。

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そのくろもじが群生するのが、見張り所跡ののこる軍部の森。そのくろもじの群生を資源として生かすことができれば、見張り所の発見を平和の贈り物へと変えることができるのではないかと、 《2016年 第11回 モデルフォレスト運動教育研修プログラム》    「軍部の森を平和の森に』 ~くろもじ活用の可能性を探る~を企画し、村山さんにきていただいた、というわけです。

今日は、今冬初の積雪。

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歩きにくい日でしたが、現地で、群生する状況、放つ香りの高さなど材質にも高い評価をしてくださいました。

米作り炭焼きや森作り、こんにゃく作りなど地域の資源を生かそうとがんばっている地元の方たちに加えて、大阪のほうで実際にアロマセラピーに取り組んでらっしゃるかたも参加してくださって、様々に交流ができ、相互にバイブができたことはおおきな成果でした。

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(↑ 1/11 見張り所跡 現地研修)

モデルフォレスト運動教育研修プログラムのテーマは「みんなの力で、宮津の海里森のつながりを豊かにつむぎなおそう」。

今日、参加して頂いたお客さんからメールをいただきました。

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a 様
いろいろとお世話くださってありがとうございました。
貴重なお話が聞け、クロモジがあんな風にたくさん自生している場所を見せて頂き、みなさんにも親切にしていただき、外は寒くても心温まる時間を過ごすことができました。
まさかの雪で一時はどうなるかと思いましたが、都会に住む者なので、雪景色の美しさも堪能させて頂きました。
クロモジの香りは本当に良い香りで感動しました。森を守りながら、そしてその土地のストーリーを大切に、何かよいカタチで活用できればいいな、と勝手に妄想を膨らませております。
私がどんな風にご協力できるのかはわかりませんが、この出逢いもご縁なので、何かお手伝いできることがあればと思っています。
まずは、季節がよくなったら、私自身が上世屋の素晴らしさを五感で感じて、発信できればと思います。
その際はご案内ください(*^_^*)

、、、、、

B様

この度は、貴重な体験をさせて頂き、また皆さんに親切にしていただき感謝いたします。

新たに芽吹いているクロモジの群生にとても感動いたしました。香りもすごくよく、また香りたいです。

森を守りたいという皆さんの熱い思いに、宮津をよく伺う者として何かお手伝いできればと思っています。

これからも宮津へ行きますので、その際は上世屋へ伺いたいと思います。

今後ともどうぞよろしくお願い致します。

今回のご縁をfacebookで投稿させて頂き、また宮津世屋エコツーリズムガイドの会のサイトも

リンクさせて頂きました。

よかったらご覧ください。→https://m.facebook.com/room.y.0910/

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人と人との紡ぎ直し、この課題がまた一つ形になったとと思います。

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2016年 の研修 は、次回12回めで最終回。予定は1月26日(木)。内容は、くろもじを生かした森の整備法!雪? 融けて皆さんを待っていますよ!

雪の杉山林道と宮津湾展望・旧スキー場へ下る

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概要 杉山林道入り口から林道歩き~コナラの大木からスキー場へ登り、スキー場の上部へ出ます。条件がよければ霧氷が見られます。雪がない時は中止です。
雪の林道は景色が一変します、童心に返り動物の足跡を探して・・・
スノーシューのレンタルは1000円です。初心者可
実施日 1月20日(金)9時~12時頃
所要時間 約2~3時間程度
集合場所 午前9時集合 旧大江山スキー場駐車場
受入人数 10名(定員) 最少催行2人
参加料金 1500円(傷害保険、パンフレット等)
持ち物 飲み物、雨具、防寒具山歩きできる服装
お申込先 宮津市エコツーリズム推進協議会 上宮津杉山ガイド部会 久古直子 電話・fax 0772-22-4739

■集合場所 大きな地図で見る

2017年の幕があきました。

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さて、一九二六年、いまから91年まえ、「農民芸術概論綱要」という文章が書かれました。作者は宮沢賢治さん。こんな文です、抜粋します、、、

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……われらはいっしょにこれから何を論ずるか……
おれたちはみな農民である ずゐぶん忙がしく仕事もつらい
もっと明るく生き生きと生活をする道を見付けたい
われらの古い師父たちの中にはさういふ人も応々あった
近代科学の実証と求道者たちの実験とわれらの直観の一致に於て論じたい

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世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない
自我の意識は個人から集団社会宇宙と次第に進化する
この方向は古い聖者の踏みまた教へた道ではないか
新たな時代は世界が一の意識になり生物となる方向にある
正しく強く生きるとは銀河系を自らの中に意識してこれに応じて行くことである
われらは世界のまことの幸福を索ねよう 求道すでに道である

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……何故われらの芸術がいま起らねばならないか……
曾つてわれらの師父たちは乏しいながら可成楽しく生きてゐた
そこには芸術も宗教もあった
いまわれらにはただ労働が 生存があるばかりである
宗教は疲れて近代科学に置換され然も科学は冷く暗い
芸術はいまわれらを離れ然もわびしく堕落した
いま宗教家芸術家とは真善若くは美を独占し販るものである
われらに購ふべき力もなく 又さるものを必要とせぬ

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いまやわれらは新たに正しき道を行き われらの美をば創らねばならぬ
芸術をもてあの灰色の労働を燃せ
ここにはわれら不断の潔く楽しい創造がある
都人よ 来ってわれらに交れ 世界よ 他意なきわれらを容れよ

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……おお朋だちよ いっしょに正しい力を併せ われらのすべての田園とわれらのすべての生活を一つの巨きな第四次元の芸術に創りあげようでないか……
まづもろともにかがやく宇宙の微塵となりて無方の空にちらばらう
しかもわれらは各々感じ 各別各異に生きてゐる
ここは銀河の空間の太陽日本 陸中国の野原である
青い松並 萱の花 古いみちのくの断片を保て
『つめくさ灯ともす宵のひろば たがひのラルゴをうたひかはし
雲をもどよもし夜風にわすれて とりいれまぢかに歳よ熟れぬ』

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詞は詩であり 動作は舞踊 音は天楽 四方はかがやく風景画
われらに理解ある観衆があり われらにひとりの恋人がある
巨きな人生劇場は時間の軸を移動して不滅の四次の芸術をなす
おお朋だちよ 君は行くべく やがてはすべて行くであらう

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この文章の心は、エコツーリズム憲章の下敷きではありませんか。

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さて、2017年!
「都人よ 来ってわれらに交れ 世界よ 他意なきわれらを容れよ
……おお朋だちよ いっしょに正しい力を併せ われらのすべての田園とわれらのすべての生活を一つの巨きな第四次元の芸術に創りあげようでないか……」

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この言葉を掲げてあるきます、よろしくお願いします。

2016年度の第9回世屋の森・研修教育プログラムができました。

今回は加悦・宝厳寺の小野住職をお招きして、「里山・暮らしの精神世界」のお話です。この他に世屋の里で生まれた歌とハープギター演奏あり。

そして定番の森の再生現地学習も!

どうぞご参加ください。

第9回世屋の森プログラム 里山・暮らしの精神世界

11月6日、「平成28年度紅葉の内山ブナ林観察会」の観察会のガイドを、菅谷、三宅、安田3人が務めさせてもらいました。

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その目的。
「本市が誇る豊かな自然環境に触れることで、地域の環境価値(環境資源)の再発見をするとともに、地球温暖化対策につながる自然環境の保全意識の醸成、普及および啓発をはかる」。

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(↑ 11/1 下見事前ウオーク)

先日、丁寧な礼状をいただきました。
その文面。
「今回の観察会においては、総勢17名の参加を得て、秋の訪れとともにいままさに色づき始めたブナ林内に生育す動植物の生態等について興味深い説明をいただくなか、予定していた観察会の全日程を無事に終えることができました。

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(↑ 雨粒があたったらほこりのような胞子をふきだすんですよ)

中略 丹後の豊かで貴重な自然環境を身近に感じることのできるこの内山の森を理解し、保全していくことは、丹後に暮らす私たちの責務であると考えます。

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本観察会を通じて、自分たちの身近にはここんなに豊かで貴重な自然環境が存在し、その自然環境から自分たちがこれまでどれたけ多くの恩恵を受けてきたか、そして、その自然環境を次代にしっかりと引き継いでいくことの大切さを再認識していただく機会となったとおもいます。

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(↑ フォークとスプーンの葉っぱ!だんこうばいという木です。)

今後も講師の皆様のお力添えをいただきながら、本事業を継続して参りたいとかんがえております。、、、、」
そして、お客さんのアンケート。
◆年代 小学生1 20~30代2 40~50代2 60~70代6 70以上5
◆感想 たいへんよかった 10 よかった6 ふつう0 よくなかった0
・お話が楽しくてモミジがきれいでよかったです
・丹後の自然を満喫しました。自慢の森です
・ガイドさんの知識がすばらしかったです。等々多少照れるような感想があったということもいただきました。

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「丹後の豊かで貴重な自然環境を身近に感じることのできるこの内山の森を理解し、保全していくことは、丹後に暮らす私たちの責務であると考えます。」というこの某「本市」の行政上の志の高さをたかく評価するとともに、今後も声をかけていただけるようにガイドの会としてもインタープリテーションの研鑽をさらにつんでいきたいとおもいました。

晩秋の杉山林道と宮津湾展望・巨樹を訪ねて嫁入り道へ下る

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概要 ススキと紅葉が天然杉の林に美しいコントラストを描きます。天然杉の巨樹をめぐり、宇野ガ岳・風穴・杉山頂上めぐり嫁入り道へ降りてきます。
実施日 11月16日(水)午前9時~午後4時頃
所要時間 約6~7時間程度
集合場所 午前9時集合 大江山スキー場駐車場
受入人数 20名(定員) 最少催行2人
参加料金 600円(傷害保険、パンフレット等)
持ち物 昼食、水筒、雨具、山歩きできる服装
お申込先 宮津市エコツーリズム推進協議会 上宮津杉山ガイド部会 久古直子 電話・fax 0772-22-4739

■集合場所 大きな地図で見る

淀徳書店さんに。

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まるぜん書店さんに

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丹後の本屋さんにニューフェース登場!

川北亮司さく/山田花菜えで『里山で木を織る 藤布がおしえてくれた宝物』
「京都の里山には、藤の木から布を織る「藤織り」という業があります。でもかたい藤の木を、どうやって布に変えるのでしょうか? 40年に渡り取材した日本の伝統技術とともに、自然と共生する大切さを子どもたちの目線で描く著者渾身のノンフィクション。」
と出版元の汐文社。

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さて、その出版を記念して作者川北亮司さんを招いての交流会を次のように計画しています。

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1 日時 平成28年11月13日 午後6時~8時30分
2 会場   レストラン ビオラビット 日置マリンとピア五号館
3  内容
一部 出版セレモニー (6時~6時40分)
作者記念トーク 「人間の明日と日置っずの学んだことの意味!」
二部 出版記念交流会   (6時50分~)
①お食事タイム 参加者紹介と一言コーナー
②「丹後の仲間たちと川北さんと」ミックスお楽しみワールド
4 会費  2500円(軽食付き)

※問い合わせ 090-7346-4639 ガイドの会

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日置っずという日置小の子どもたちの学習を通して、日本にとって里山とは何なのだろうと問いかけるこの本の中には、その中に、私たちガイドの会が里山のブナ林を案内した様子も紹介されています。里山と私たちの今と未来に関心のあるかた、この機会につながりを深めることができればと思っています。どうぞご気軽に参加くださいますよう案内させていただきます。

丹後・上世屋 八十八手米

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10kg単位で7袋、確保してあります。価格は送料別5000円。

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さて、 米と言う字が、八十八の手間をかけて作られた事に由来するというのは、米がお金であった時代に生まれたことなんでしょうね。いまでも確かに、八十八の手間というその内容に挑戦されているぶろぐが多数在ります。なかでも、もっとも精密なのは※「 安心なお米屋さん – 楽天ブログ」かもしれません。参考までにあげておきます。


1、抜き穂 =田んぼの中から来年の種子を採取するため、異種種の疑いのある穂を抜きます。
2、採  種=種にする籾をほ場から収穫します。
3、唐箕選 =採取した種籾を唐箕(とおみ)」にかけ、選別します。
4、のげ取 =稲の籾にある芒(ぼう)を取り除く。
5、塩水選 =種籾を比重1:14の食塩水に付け、浮かぶ籾を取り除き、良い籾だけを選別します。
6、水  洗=塩水選で塩水に浸した籾を水で十分洗います。
7、種子消毒=一般栽培では、農薬に塩水選した種を浸して、馬鹿苗病、籾枯細菌、イモチ病の予防を行います。自然農法では、温湯浸法と言って、温湯に種籾を浸けての防除を行います。
8、浸  種=発芽には100度の積算温度が必要なので7~10日水に浸します。水は毎日交換して、酸素欠乏を防ぎます。
9、催  芽=浸種した籾を風呂に浸け(35℃位)発芽させます。鳩胸状態にするのが良い苗を作るコツです。
10、育苗土 =育苗土の準備、最近は、市販の消毒済みで肥料が入った物を使うのが多くなっています。自然農法では,ほ場や、山の霜崩れの土を篩い(ふるい)にかけて、育苗土を作ります。

11、育苗土消毒=苗立枯病の予防に育苗土に農薬を混ぜる。自然農法では、菜種粕液肥などを使います。
12、育苗土施肥=育苗土に肥料を混ぜます。
13、苗箱の消毒=苗立枯病の予防に苗箱を塩素系の殺菌剤で消毒します。自然農法では、省略します。
14、播 種  =種籾を苗箱に播き、覆土します。
15、新聞紙貼り=苗箱に新聞紙を被覆します。
16、苗代作り =苗代田に水を溜め、約3週間置いて耕し、苗代を作る。
17、苗箱並べ =苗代に苗箱を並べる。
18、保温資材被覆=苗箱並べが済んだらその上に新聞紙、有孔ポリなどで覆う。
19、カラスの害対策=カラスの害を防ぐ為、糸などを苗代の上に張る。
20、育苗管理 =発芽が5cm位になれば、新聞紙、有孔ポリなどをとり除く。その後、水が涸れないように、水管理をする。

21、苗 追 肥=苗の生育の為、液肥を苗に散布します。
22、苗の防除 =苗にも苗立枯病、イモチ病になる場合があるので、薬剤散布をします。自然農法では、健苗育成に努め、農薬は使用しません。
23、耕起(1回目)=稲刈りが済むと直ちに、田んぼを耕耘しイナワラをほ場に鋤きこみます。
24. 豆殻を散布=転作で栽培している大豆の茎葉は良質な有機肥料です。大豆、小豆などのからは、田んぼに積極的に還元します。
25、堆肥 運搬 =前年の秋に作っていた山野草の堆肥(のり面の草)を
ほ場へ運びます。
26、堆肥 切断 =ほ場に運搬した山野草の堆肥を刈払機やカッターで小さく切断し、ほ場に鋤き込みやすくします。
27、堆肥 調達 =山の腐敗土、近隣の畜産農家の堆肥などを調達し、良質有機物を田んぼに施します。
28、耕起(2回目)=トラクターで耕耘し、堆肥をほ場に鋤き込みます。

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29、溝 上 げ =水溜の時、水が田んぼに早く回るように、畝たて機
(うねたてき)で田んぼに溝をほります。
30、畦草 草刈 =水溜をする前に、田んぼの畦(あぜ)及びのり面側の草を刈ります。

31、溝 掃 除 =雨水をため池の入れる為の水路を集落あげて行う。
32、水 溜 め =雨が降ったら田んぼに引き込んで、トラクターで耕耘し水溜をします。トラクターで2~3回耕耘し、水持ちを良くします。
33、畦 塗 り =田んぼから水漏れを防ぐ為、クワで畦塗りをします。
34、元肥 散布 =元肥を散布します。自然農法では、元肥には菜種粕、米糠等を施肥します。
35、代 掻 き =散布した元肥を土に混ぜるとともに、田んぼを均一にする為、代掻き(しろかき)ロータリー耕をします。
36、苗 取 り =苗代から苗箱を取ります。昔は、苗を1本1本手で取って、束ねて田んぼに運んでいました。
37、苗 運 搬 =苗代から取った苗を運搬機で田んぼに運びます。
38、苗箱 施用 =田植前に殺虫剤、殺菌剤を苗箱に散布します。勿論自然農法では、行いません。
39、田 植 え =田植え機で田植えします。昔は、田植え機がないので、手植えでした。束ねた苗を投げ込み、1本1本手で植えていました。
40、補 植 え =機械でうまく植えられなかった所、欠株の所に手で植え直して行きます。(実は少々の欠株は、稲の収穫に影響がありません)

41、苗箱 荒い =苗箱を洗います。
42、除草剤散布 =田植え後7日目位に除草剤を散布します。私共の自然農法では、ここで除草剤を1回だけ使用させて頂きます。アイガモを放飼するアイガモ農法もあります。
43、除草機押し =除草剤を使用すると手取り除草はほとんど不要です。
自然農法では、除草機を2~3回押します。
44、手取り除草 =除草機を押してもやっぱり草が残ります。最後は手による人力除草です。
45、追  肥  =6月の分けつ肥・7月追肥・8月穂肥を2回実肥を4~5回追肥します。
46、穂  肥  =
47、穂  肥  =自然農法では、ペレット状の有機肥料を散布します。
48、防  除  =4~5回本田に農薬を散布して、病虫害を防ぎます。
自然農法では、農薬の代わりに木酢液を散布する事があります。
(病虫害を防ぐ波動調整をする)
49、水 管 理 =田植え後出穂までは水を切らさないよう深水管理、出穂後は、間断かん水の水管理をします。(これが意外と大変なのです。)
50、揚  水  =日照りが続くと、水不足になります。水持ちが悪い田んぼはポンプで水を汲み上げます。

51、悪水 除去 =大雨が降ると必要以上の水が田んぼに入ったり、畦畔が崩れたりします。大雨の時は大水が田んぼに入らないようにします。
52、畦草刈り =田んぼの管理と病害虫抑制の為畦草を2~3回刈ります。
53、畦草刈り =田んぼの管理と病害虫抑制の為畦草を2~3回刈ります。
54、畦草刈り =田んぼの管理と病害虫抑制の為畦草を2~3回刈ります。
55、ヤネ刈り =7月中旬に再度田んぼの、のり面の草を刈ります。
56、草  刈 =採草地、田んぼの、のり面の草を刈ります。
57、草 束 ね=-刈った草は数日そのまま乾燥させておき、束ねて、のり面
に重ねておきます。これが来年の米作りの堆肥になります。
58、のり面の管理=のり面にススキなどが生えるのは良いのですが、クズや木が生えると草刈作業が大変なので、こまめに抜いたりします。
59、溝 切 り =排水の悪いほ場では、田んぼに鍬等で溝を掘ります。
60、落  水  =稲刈りの20日位前に、落水します。落水は、田んぼに水の出口を掘って行います。
61、抜き 上げ =落水の時、排水の悪いほ場では、稲株を堀上げて、排水溝を作ります。
62、ヒエ 取り =ヒエの穂が出てきます。ヒエは種が田んぼに落ちると大変ですので、ヒエの株を鎌で切り取ります。
63、猪  害よけ=猪よけをする。
64、雀  害よけ=稲穂が実ると雀がやってきます。案山子(かかし)や
ピカピカ光るテープを張ります。
65、稲 刈 り =昔は、鎌または、バインダーで稲を刈りました。天日乾燥しむしろで干し、それを脱穀機で脱穀していましたが、今はその行程をコンバインの一行程で完了します。
66、ホギ 作り =
67脱   穀  =
68、籾 運 搬 =コンバインで刈った籾は運搬車や軽トラックで乾燥機の所まで運びます。
69、乾  燥  =収穫した籾の水分が15%位になるよう乾燥機で乾燥します。15%に乾燥する理由は、虫害の防止、籾摺りしやすくする為、そして米の検査基準があるからです。
70、籾 摺 り =乾燥した籾を籾摺機にかけて。籾殻を取り除き、玄米にします。
71、米 選 別 =籾摺した籾を米選機にかけて、未熟米を除きます。
72、計  量  =選別した精玄米を米袋に詰めます。30kgの紙袋に入れます。
73、出  荷  =出来上がった米袋を出荷して検査を受けます。
74、保  管  =米は常温で保管すると、翌年の梅雨明け以降に食味が大きく変化します。その為低温貯蔵庫で保管し新米の食味を維持に努めています。
75、精  米  =直接消費者の皆様方にお届けするお米は、玄米を精米機にかけて糠を取り除き、白米にします。
76.石 抜 き =時には、米の中に異物が混入する事があります。石抜き機で小石や異物を除去します。
77、焼きずくも =籾摺り後に出る籾殻を焼いて燻炭(くんたん)にします。
78、畦 落とし =水溜の時塗った畦をスコップや畦切り機で落とします。
79、畦畔シート除去=畦に使ったシートを除去します。」
80、田面の均平化 数年間稲作りをしているうちに、ほ場の外側が高くなったりします。低い所の土を高い所から運びます。
81、暗渠の整備 =ほ場の排水を良くする為、暗渠(あんきょ)は毎年掃除しないと機能を十分発揮できません。田んぼに溜まった泥を鍬であげます。
82、土手の草刈り=溜池や土手の草刈をします。
83、機械の整備 =使用した農機具はその都度、きちんと整備して置かないといざと言う時に不都合が生じます。
84、機械の点検 =冬場でも時々エンジンなどをかけ点検をしておきます。
85、記  録  =作業の実施状況、水田の管理、作柄、経営の記録をつける事は大切な事です。
86、栽培技術の研鑽=栽培講習会に参加したり、栽培技術の高い農家の視察などをし、常に美味しい米作りを目指します。
87、販売 宣伝 =販売ルートの確立と美味しい米の試食会などを開催します。
88、米 作 り =米作りは人作りにつながります。日々自然に学び・人に学び・土に学びます。』
、、、、、、以上!

なんとなぁあ!です。
しかし、数こそ88に合わせてありますが、手間暇の質的な重みはずいぶんと軽減されての八十八。特に、決定的なのは65の項。これを元に戻せといえば米作りをするものはいなくなってしまいます。

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そのようにコンバイン刈りで手間軽減が当然の状況のなかで上世屋のように、手間暇かけて天日干しを続けて、結果的に環境に負荷をかけず、生物多様性の保全に貢献している上世屋のような棚田米の値打ちは別格。

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そのあたりの事情をまとめるなら、、、、、、、、
「機械力や薬力は米作りの手数をずいぶん減らしてくれました。そのかわり、生き物はずいぶん迷惑を被っています。でも、上世屋の米作りは、地図の等高線のような形の棚田で、秋には稲木を組んで天日干し。かける手数は本との八十八手。おかげで、トンボもツバメもカエルもイモリもニコニコ米。そのため、生物多様性保全上重要里地里山500にと環境省もバックアップ。小さな花の歌の里の正真正銘八十八手米」
、、、、、、
こんな風になるのではないでしょうか。

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年末にむけて、お歳暮に最適。連絡お待ちしています。
連絡先 宮津せやエコツーリズムガイドの会(090-7346-4639)

「千葉」からみえたんだそうです。

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車は「わ」ナンバー、目的があるようで、なにか探していらっしゃるようで、カメラを持っていらっしゃるので秋の里山世屋探訪と見えるけれど、どこを見たらいいのかなにか不案内なようす。祖父母の地とか縁のある人たちが訪ねてみえることもあります。こういう名前なんだが、家はどこに在ったのでしょうと聞かれたこともあります。そこで、パンフレットをもって、どちらから! どうしてここへ! 何でここを! それとなくサーチすることも目的で、いつものように声をかけてみました、

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要約すると以下の通り。
◆東京の居酒屋の雑誌に丹後の上世屋の記事を見た。◆何でも若い夫婦で農業に取り組んでいて子どももできてという話だった。それに惹かれて行こうと思った!
~その記事を書いた方、あのおうちですよ、畦道に下りると棚田もさらに見え方が違いますよ、案内しましょうか。~
「いえ、新幹線の時間があるので」
棚田の里は好きであちこち回っている。あっちにもいった、あれも見た。が、ここの里と棚田はまた違う味わいを感じる、、といった感想を残して帰っていかれましたよ。

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千葉と上世屋が居酒屋にあった丹後を発信する雑誌記事をきっかけに新幹線とレンタカーでつながったという不思議にちょっと感動しました。

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これからに必要なすばらしいものは地方にある、それを求めて新幹線で、レンタカーで、自動車道でちょいと!世の中はそうなっているんですねぇ、その受け皿を、たとえば「せやエコ&ジオミュージアムビジターセンター」というかたちで、誠意をもっておもてなし、サービスが提供できるように待ち受ける側がしっかりと作っておく、それが課題だとおもったことです。

大谷君の165km連発には驚きました。

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けれど、これをみたらそれも吹っ飛びました。

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かおるさんの作品の長芋。名前が一つ一つに付いているんです。
私だったら競売にしますね。

これは「琵琶法師の琵琶」

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はじめは、2万円からはじめます。

これには、「働く手」

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初値は10万円から。なにロダンさんが買ってくれます。

さて、真打ちはこれ。

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名前は「◆◆◆」想像にお任せします。初値50万さらに上限なし。店の魔よけにすればもとはすぐとれること請け合いの代物。

それにしてもこれだけ元気なのは、今年は天候、水、肥料、みなぴったりだったということです。

木の根っこのようにみえます。けれど、さくっと切れて切り口のみずみずしいことといったら別格の長芋です。
大谷君 くやしかったら170kmだしてみな!

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いまだったら、まだ残っているかも、、、連絡ください。

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