宮津エコツアー · 世屋・高山ガイド部会

世屋・高山ガイド部会

世屋・高山ガイド部会の活動ブログ

木々に降り注いだ雨が木の幹に集まって地面に向かってくだる流れを「樹幹流」といいます。

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樹形が幹に水が集まりやすいようにできているブナは、そんな流れを楽しませてくれます。
大雨の時には滝のように流れます。
さて、この水で湧かしたお茶はブナの味がするのでしょうか?

樹幹に降り注ぐ前の一般的な雨と流れくだる水とは含んでいる成分に差が生じるのは確かです。

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樹冠に降り注ぐ雨は、幹に生育している地衣類やコケ植物が分泌しているものも流します。とは言ってもブナの木の中から出た水ではないので、「ご聖水」というわけにはいかないでしょう。葉や幹に付着している小鳥のウンチなどもいっしょに洗い流します。
けれどもブナの「樹幹流」、何となく気にはなる水です(^.^)

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といって、台風の大雨、強風の中、見にいこうとはなさらないでください!

「たなばた」飾り!

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七月七日、里に咲くのはヒオウギズイセン

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ヤブカンゾウ!

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織り姫様は、こんな色あざやかな布を織られたのでしょうか。

さて、たなばたは「棚機」。

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(↑ 松本市立博物館)

それを「七 夕」の文字を当てるのは宮中で七日の夕方にたなばたの宴が開かれたからということ。ではどんなことをこの日に行っていたのか、藤布を伝え、丹後縮緬の産地にいるものとしてはちょっと興味があります。

そこで、七夕リサーチ!
・・・・・・・
文化庁が昭和37年から昭和39年にかけて全国1342カ所で七夕行事も含む民俗一斉調査を行ったのだそうです。、民俗学者の石沢誠司さんが、その結果をもとに、各地区で行われていた日本の七夕行事を抜き出して集計し、数量的に表されています。、、、、これは興味深いので頂きます!
それによると

第1位 七夕竹を立てて短冊などを結びつけ、七夕飾りをする(281ヵ所)
第2位 だんごや赤飯など特別な食物をつくり供える(264ヵ所)
第3位 墓掃除をおこない墓への道をきれいにする(171ヵ所)
第4位 初物の野菜、果物や粟・きびの穂などを供える(96ヵ所)
第5位 井戸替えをする(66ヵ所)第6位 水浴びする、7回水浴びする(56ヵ所)
第7位 真菰や藁などで馬をつくる(36ヵ所)
第8位 虫除け・虫送り・虫干しをする(34ヵ所)
第9位 女は沼や川で髪を洗う(21ヵ所)
第10位 ネブタ祭り、ネブタ流しをする、ネムの葉などで目をこする(18ヵ所) 第11位 牛を川や池で洗う、泳がせる(17ヵ所)
第12位 物を洗うとよく落ちる(14カ所)
第13位 雨が降ると良い、雨がふると悪い(計13カ所)
第14位 着物を供える、晴着を着る、着物を着替える(12ヵ所)
第15位 小屋や宿で子供たちが集まって、泊まったり会食をしたりする(10ヵ所)第16位 色紙で着物を作って飾る(6カ所)
第17位 七夕船を作り、川(海)に流す(4ヵ所)
第17位  相撲をとる(4ヵ所)
第17位 稲田をほめてまわる、田ホメ(4カ所)
第17位 奉公人の出がわり、下男が仕事から解放される(4カ所)
ということです。

※日本人と七夕 ー『日本民俗地図』
www.geocities.jp/seijiishizawa/…/japanese-to-tanaabta.html

短冊を七夕竹に飾る以外にさまざまなことが行われたのが七月七日だったのです。
ちなみに七夕飾り、「竹飾りは江戸時代に都市で発生した風俗であり、これが徐々に農山村に伝播していった」と言うこと。また願い事が強調されるようになったのは最近のこと,かっては字の上達、書き初めに似たようなものだったようで、石沢さん、次のようにまとめてくださっています。
・・・・・・

「七夕様には家庭で色紙を短冊に切って、筆で七夕様に関する種々の文章を書いて、青竹の笹の枝に結び付け竹飾りを行なう。七夕様に書く墨水はさといもの葉にたまった水を取ってきて墨をする習わしである」(栃木県足利市本町)、「星祭りをする。色紙で短冊を作って天の川などと書き、竹笹の葉に結びつけて高く掲げる。子供らは芋の葉の露で墨をすって書く。字が上達するという」(埼玉県狭山市北入曽)などが代表的な例で、竹飾りには、(1)色紙で短冊を作り、(2)里芋などの葉の露で墨をすり、(3)天の川や七夕の歌などの文字を書いて吊るす、ことがセットになっていることが多い。

ところで短冊にどんな文字を書くかについては、「天の川や七夕様、歌やいろは家族の名前」(香川県豊中町比地大)、「七夕の歌の本があってそれを書く(内容は俳句・詩)」(栃木県足利市高松)、「川の名、百人一首の歌を書く」(群馬県中之条町蟻川)、「短冊に古歌や格言を書いて笹に吊るすと、習字が上達すると言い伝えられている」(香川県満濃町吉野)などが一般的なところである。こうした文字を書くと習字が上達すると云われていた。・・・・・

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ところで、なぜ飾りは竹に結ぶのか、それについての言及は見当たりませんが、かぐや姫同様に著しい成長力を持つ竹に神秘な力をみていたということは間違いありません。それにしても、今年は台風の話で持ちきりで、七夕を楽しむ雰囲気ではありません。

ジャガイモを掘りました。

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土に埋めた半分ジャガイモがつけてくれた新しい新しい命です。

さて、こちらは丹後のアンデスに見守られてできた畑の達人たちの今年の作品。

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収穫終えて一休みするおばさんたちは談笑しながら作り方のポイントなど交流し技を伝えていらっしゃるのでしょう。

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比べようもありませんが、我が食べるものは我が作る!だぞ!メッセージは小さくはありません。

ジャガイモ8000年の旅路に手が合わさりました!

 

周枳の薬師さんから始まる丹後の夏の祭りが今年も始まりました。 IMG_9094

遠花火  音に誘われ  梅雨の夜!(世屋野蕪村)

♪ どんとなった花火だ きれいだな 空いっぱいにひろがった しだれやなぎがひろがった

どんとなった何百 赤い星 一どにかわって青い星 も一ど かわって金の星♪

.歌の通りでした。

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③ 2014/07/05 20:26:07

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、、、、、、、生まれては消え、消えては生まれ、果てしない宇宙創成のドラマの数秒を、描いてくれる花火、、、、 IMG_9057

与えられた時間を精一杯に光るべく夜空に打ち上がる、、、

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夏梅雨の雨雲に消えてまた生まれる光りのショーを見上げていました!

「やまいち」の親父さんが、大きなトビウオの羽を広げてみせてくださいました。 IMG_8590

この翼で300m以上は滑空するのだそうです。トビウオは「暖海域の表層性回遊」魚。夏になると、産卵のために北上して、丹後付近では「夏告げ魚」。刺身、塩焼き、団子汁もいいよ!と親父さん。山の草刈りをしたあと、塩焼きで「ビール」という絵が浮かびました。、

飛ぶ魚が「夏告げ魚」なら、さしずめネムノキが「夏告げ花」。

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合歓の花の精は、海からトビウオに乗ってやってこられる!

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、、、、これ使えそうですね(^.^)

もう一つ、こちらは噂の丹後トリガイ!

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これから出てくる天然物は三つをまとめてソフトボールのような大きさのもあるということです。

そうなるとまさに日本一!

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多少お値段高めでも7,エイヤァ!で食してみたいものです(^.^)

 

IMG_8586 まさに日本一!

梅雨が盛りのヤマアジサイ。

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青いもの

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赤いもの

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白いものも

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花びら(学)の枚数も形もまちまち
3枚 4枚 5枚 丸いもの 角張ったもの

よく見ればこんなに小さいものも(^.^)

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スガヤさん、これは「珍種」ではありませんか(^.^)

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世屋バスで上がってきていただければヤマアジサイのこんな奔放自在ぶりを楽しんでいただきますよ。

 

当部会安田代表のエコツアーガイドとしての5年間の想いが掲載された京都新聞記事を転載します。

平成26年6月26日付け 京都新聞丹後中丹版

京都新聞記事・エコツアーガイドの想い

ミニバスくん、どうしてそんな道をはしるんだぁ? IMG_8569

「待っている人がいるからよ、がんばる人たちがいるからよ(^.^)」、 IMG_8571

いま世屋の里では、わち刈りの最中。畦の曲線、これぞ日本の美。 IMG_8415

そのまんなかに、一本ネムノキ。七月はネムの月。 IMG_8331

まもなく開花しますよ、一見の価値多いにあります IMG_8358

タチアオイの色も鮮やか、棲んだ空気のせいでしょうか。気温も2~3度率いです。 、「世屋バスは12時23分の篭神社前発。 IMG_8567

緑の目に染む世屋の里へぜひ上がってきてください!

夏の海の京都全開!

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天の橋立の海も空も波も花も、夏モードです。

 

キキョウ開花。 IMG_7939

夏至の翌日のことです。キキョウ紫、、しっとりと落ち着いた色です。知将明智さん好みなのも理解できます。開花のゴーサインは日が短くなること。日の出も日の入りも1分ずつ短くなります。それに反応するのですからひたすら感動するしかありません。秋の七草、 秋の野に 咲きたる花を 指折およびおり かき数ふれば 七種の花 (山上憶良 万葉集  一五三七 巻八) 萩の花 尾花 葛花 瞿麦の花 女郎花 また藤袴 朝貌の花 (山上憶良 万葉集  一五三八 巻八) ぼちぼち確認し直しておかないとと思います。秋の七草は花を楽しむシリーズ!としてセレクトされたと理解されています。が、山上憶良さんがそんな単純であるはずがありません(^.^)薬草シリーズです。 IMG_7937

キキョウも根にサポニン成分を含む薬草。

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