宮津エコツアー · 5月 2012

5月 2012

2012/05/24

「のうだ」から「馬場」にかけての最も世屋らしい美しい棚田を経営しているのは、一本一本苗を指す二人の手だ。

地滑りによってブナ林道通行不可になった際、その棚田を見る里コースについて、いつでも草道を通っても差し支えないと開拓に協力してくれたのも彼らだった。感謝してもしたりない。
世屋の里の農は、地元農家経営に加えて、現在お酢米栽培する飯尾醸造と放棄田の再生に取り組む合力の会との三タイプで維持されている。あとの新規参入がなめらかに地域に定着したのは彼らの理解と協力があってのことだ。


畜産と米作りの複合、それが僻地農業の生きる道だ、というのは、世屋の暮らしと自然と景観をこよなく愛した父親S,O氏の信念だった。NHK新日本紀行「小さな花の歌」でのエンディングで、耕耘機を動かす青年の姿を映し出していた。約30年前のことである。そのころ父親の信念を継ぐ決意をしたという。

世屋の里が、「日本の里100選」なら、里の柱のこの二人は、まごうことなく「日本の百姓100選」!

 

2012/05/23

あれは?がけの縁の黄色!もしかして、ジャケツイバラ?
寄ってみました、やはりそう。日置を出てすぐ、右側、世屋川の崖崩れをしているところ。保水性のある急傾斜地という生育地の条件にあう。


京丹後市で数カ所みていたが、世屋の谷では、今まで気づかなかった。藤とは同じマメ科、しかし、花は立ち上がり、濃い鮮やかな黄色い花色など、藤以上に見栄えがして、離れていても、引きつける。

もう一つは民家の石垣。特徴のある葉、奇数羽状複葉!とみると、紅紫の小ぶりの花房。ニワフジ!京都府要注目種。私が嫁に来る前かららあったと坂野石油の奥さん。「山地の川岸の岩壁にはえるが、広く人家の石垣にも植えられ、時として自生のものか判断できない場合もある。」世屋川の岸壁に生えていたものかもしれない。

 

2012/05/23
緑が深くなりました、

ウツギ(アジサイ科茎が空洞なので空木、別名うのはなは、うつぎのはなの略)やエゴ(果実を口に入れると喉や舌を刺激してえごいから)が花をつけ始めました。まもなく6月です。


「これからの花は白だとよくめだっていいのに」、虫たちのつぶやきを聞いたかのように、どちらも純白の花です。

2012/05/23
田植えは、稲にとって小学校の卒業式と中学校の入学式を一度にやるような晴れの日。合力の会の田んぼは、27日がその日です。


田植えを前に、校長先生、教頭先生、息もぴったり、会場準備が急ピッチです。


世屋の田植えに先立って5月5日、大津のT君が田植え体験した田も田植えです。みるとT君の苗、しっかりと根付いています。

 

その苗、地主のお百姓さんがよけておいてくれるそうです。

秋には、お茶碗いっぱい分ぐらいのお米が穫れるかもしれませんよ。草取りにまた来てね!

2012/05/23
世屋のめざしているのは単なる観光地化、地域の遊園地化ではありません、えこつーりずむ!
自然豊かな暮らしの場をそのまま活かす双方向の交流です。何もないですよ、とお断りすれば、それがいいんです、と答えていただける、ありのままの自然とありのままの暮らし、ありのままの共生、そんなものをお求めの方々には最高のエリアです。自動販売機!そんなぶっそうなものはありません。ただしトイレ。休憩所、最低限のものは整備されています、ご安心ください。


写真撮影スケッチ、絵画教室、などのお立ち寄り場所として見所満載のおすすめスポットではないでしょうか。しかし、勝手がわかるとわからないではその楽しみ方が全く違ってきます。


車、ここへ止めておいてください、大丈夫です。こっちいったらいいですよ、水道はここにありますよ、田んぼ行く人がありますから、そのときは道開けてあげてください、それじゃ断ってエーおきます。


団体で見える場合は、ガイドは必要でなくても、お世話は必要かと思います。世屋・高山ガイド部会ではそんなお世話もさせていただきます。遠慮なく、ご利用ください。

 

2012/05/23
銚子の滝渓流では、ハナイカダの葉の上の花やウワバミソウ(イラクサ科・渓流の陰地や岸壁に自生する雌雄異株の多年草。根や茎を水洗いして、茎の皮を除き、塩茹でにして細かく刻み食用とした。戦時中は、宮津へ売りに行ったと古老。汁を切り傷・虫さされなどに塗った。 )、ミズタビラコ(ムラサキ科キュウリ草属・ブナ林などの夏緑広葉樹林の渓流沿いや谷筋などの水分の多い場所に生育)などがつぼみをふくらませています。


蜻蛉が飛んでいます。そんな葉の上に止まります、一匹二匹ではありません、たくさんです。飛ぶといってもヤンマのような飛び方では、ありません。着物を召したお嬢さんが歩くような飛び方です。

かわとんぼです。体長は5センチ程度、色はコガネムシのよう。金緑色です。尾には節があります。
名前?アサヒなんちゃらとか、いう(しっかり名を覚えておかないと友情の深めようがありません!)

そうそう、あなたの名は「アサヒナカワトンボ」!

2012/05/22
あかねの丘に繁茂している茨やくずススキイタドリなどを刈ろうとしたら、草刈り機の刃先に見覚えのあるツル。1カ所から四本、輪生する枝の先にハート型の葉。こんなところにも!目をこらして見ると、あちこちに。


多年草ですから、同じ場所に再生するということは当たり前、ですが、明らかに生育範囲は広がっています。少し遠慮してやってくれと、頼んでおいたので、譲ってくれたのでしょうか。勢いよく、丈夫そうなツルを他の草に互して伸ばしています。あかねさす野守はみずや、、その秘密を今に伝える草だと思えば、もうすこし応援したい気がします。

ところで、あかねのおもしろいところ、もう一つ。一見、四枚輪生の葉の出方。実際は対生。もう一組は、托葉が変化したもの。偽輪生と言うんだそうです。ややこしいですが、実物を前に、ああだこうだと言えば納得できる違いがあります。
さて、草刈り中、カメラを持った人が丘の前から、降りてこられました。ウスバシロチョウがまつわりつくほどに群舞してしています。「チョウですか」。声をかけてみました。大阪から来られたということ。


一緒にチョウを見ながら質問しました。「自然界でこんなにのんびり飛ぶことが許されるのですかね」。鳥が食べないんです、ムラサキケマンなどを食べて毒をためているので。もう少し、聞いてみました、「どんな毒なんですか。」臭い、かいでみますか、と足下のムラサキケマンをちぎって近づけてくれた。「くさー!」ぜったいたべちゃいけませんよ、心臓麻痺をおこすぐらいだから。なかなかの愛好家でした。


心臓麻痺で家族を失った鳥の家族がいるらしく、家訓としてこいつは食べちゃいけないやつだと伝えているらしいこと、鳥に食べられた悲しさから、人体実験しながら必死で身を守る方法を考えた親の愛など考えさせられました。

 

5月17日 天橋立研修時 小天橋の波打ち際で先ず、足の部分発見、タコかイカの見極めでワイワイ。足が10本あるからイカと衆議一致。周辺を見渡すと胴体部が波間に漂っている。更に、砂浜に打上げられた石灰質で舟形の甲羅発見。原形?に復元すると写真のとおり。後で考えると不明なことばかり。

甲があるからコウイカと断定してよいのか。なぜ、ここに打ち上げられらのか。どこに生息しているのか・・・・等

京都府水産事務所海のにぎわい課の担当の方に鑑定依頼。詳しく調べて頂いたがこの写真だけでは種の判別は難しいとのこと。コウイカ類には、コウイカ、カミナリイカ、シリヤケイカがいる。春はコウイカ類の産卵期、天橋立の宮津湾側には「アマモ場」があり産卵場である。産卵後衰弱死した可能性がある等々教えて頂く。。

種の断定にも、理解を深めるためにも詳しく調べることの必要性を痛感。さて私は何イカでしょう。

2012/05/22
4月30日、春を楽しむ会、チラシを掲出していただいたお店にお礼に寄っています。
「やまいち」様では、店の入り口に張っていただいていました。

感謝しながら、部員の皆さんの持ち味総出演でやりきった当日の様子を報告すると、それはよかったです、がんばってくださいねと激励されました。ちょっとうれしいじゃないですか!


ほんとにたくさんの後援協力をいただきました。あらためて、チケット販売チラシ掲出などに格段の支援をいただきましたお店など紹介させていただき、お礼を申し上げます。。

橋立観光協会  宮津ロイヤルホテル ふみや  せいきろう 宮津図書館 ちゃろく別 対橋楼 うらしまそう  もんじゅそう 橋立ホテル すず酒屋 三田酒店 しらふじ
ローソン大宮 ろーそん岩滝 よどとく いととめ やまいち ふるさとミュージアム  宮津歴史の館 日置そばやまるたん 日置浪漫 日置にしがきマンション 海星公園
きっすいえん こぴんぬ  橋立ユース はしだてワイナリー すいーつ橋立 植田建築
坂野石油 牧野みやげ物屋 つるや食堂森さん ペンションきご ペンション自給自足かみせや区長  金下建設・総務部 堀川オート しおぎり荘 丹後文化会館 fm丹後 むらた堂 どんどんや せや公民館 ふるさと会議世屋 合力の会 振興局・里の仕事人
※漏れがあるかもしれません。

地域に、エコツーへの理解と協力の風がそよ風程度に吹いています。今年は、もう少し強めになるようにがんばりましょう。

 

 

2012/05/22
部会定期総会(5/18 日置・浪漫)で、
(1)2011年度  A 活動のまとめ B 決算 C 監査報告
(2)2012年度 A 活動計画    B  予算
(3)新年度運営体制
など、検討いただき、新年度がスタートしました。
一昨年来お世話になった旅行業者関係には、振興室あげて往訪し利用を依頼していると言うことです。その際、この間のHPや各種パンフ、地域の施設設備の充実に驚かれ、好意的な反応を示されたと言うことです。また、エコツーガイドの若返り課題ですが、私たちの活動が保全継承に値すると評価されることが前提てあろうとは思います。その課題を担って、新年度、「よそ者・ばかもの・心の若さを誇る年寄り」達で運営させてもらいます。
さて、「地域ぐるみで自然環境や歴史文化など、地域固有の魅力を観光客に伝えることにより、その価値や大切さが理解され、保全につながっていくことを目指していく仕組み作りを」という「エコツーリズム推進会議」の提唱を受け「地域社会そのものを活性化させていく」ことを目標に活動を始めて、四年目になります。その評価には、チェック事項が三つあります。
一つ 「私が変わる」と言う課題
自然の美しさ・奥深さに気づき自然を愛する心が芽生え、地球環境問題や環境保全に関する行動につながっていっているか
一つ「地域が変わる」と言う課題
地域固有の魅力を見直すことで、地元に自信と誇りを持ち生き生きとした地域になっているか
一つ「そしてみんなが変わる」と言う課題
私たちの自然や文化を守り未来への遺産として引き継いでいく活力ある持続的な地域となっているか
第六回エコツー大賞優秀賞は、その三つの総合評価です。

(↑ 総会後の慰労・拳固め懇親会)

世屋・高山ガイド部会も、人生+ワン、さらに相互に研鑽し三つの面から前進できたと振り返ることができる一年を目指しましょう。

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