宮津エコツアー · 8月 2012

8月 2012

2012/08/29、

合歓が実を膨らませて夏は終わり。

では、秋の始まりは?

萩という人もいれば、ススキという人もいますが、わたしは、ツリフネソウ。そのムラサキ色。


ちなみにキツリフネソウもツリフネソウ科ツリフネソウ属
訪れるマルハナバチも同じ。

ただし、距の形とか花の位置とくらべてみたら違います。黄ツリフネは夏の間に涼しいところで咲きます。

 

2012/08/29
、植物は時間で行動します。日照時間です。暑いから今年は遅めに、という判断はしません。
ススキが穂を出しました。


「人皆は 萩を秋と言ふ よし我れは 尾花がうれを 秋とは言はむ」
みなさんは はぎをあきとおっしゃいます、けれどまだ暑いじゃないですか、わたしはススキが咲いて秋と思いますけど。
万葉集巻10・2110作者不明の一首です。
つるぼも咲きました。

つるぼはもともと有毒。けれどもよく煮たり、擂って水にさらせば毒が消えて食用になったといういわゆる救荒作物。

2012/08/29
書き換えられたレッドデータ動植物が発表されました。イナゴは?含まれていません!が、これも里山の生き物。油断しているとイチョウウキごけやメダカ同様の運命を辿るかもしれませんよ。
それにしても、今年の世屋のいなご、


いなごいなご、いなごいなごいなごいなごいなご
イナゴイナゴイナゴすごいイナゴ


稲子稲子稲子稲子すごい数 、、、、、
イナゴのよく発生するのは日照りの夏ということ。水不足に加えてのイナゴ禍。
調子にのるなよ、イナゴ、恨み節の一言も。絶滅しそうにありません。
やはり健康イナゴの佃煮に!です。手順は獲って、1日糞をださせて、湯がいて寄生虫などを殺して、味醂醤油で味付けです。獲りに見えませんか、ガイド料サービスしますよ。
レッドデータのことなら、放棄田湿地に、さきはじめましたよ、ミズトンボ。

京都府絶滅危惧種、環境省絶滅危惧二類指定。花姿は違いますが、サギソウの近縁種。

2012/08/29
白花かあ、いまいちなんだねえ、効き目が!


赤花かあこいつはいまいちなんだねえ 効き目が!


ゲンノショウコ買い付け業者は、使い分けて買いたたくそうです。
世屋では、それが通じません。どちらも咲いています。
ちなみに、畦道の草ゲンノショウコは、フウロソウ科。ドクダミとセンブリとともに、日本の三大薬草。「いしゃいらず」「たちまちぐさ」などの異名も、整腸生薬としての優秀さを物語っています。」

2012/08/29
いつまでもあついねというのが今夏の挨拶、

「ほんまに、もとはあんたとこやで!いっつまでもあついで。」訳のわからん日照りの夏の会話です。橋立では松が枯れるなど大変なことになっているとか。
さしもの世屋でも、水不足。

稲が熟するために今水をほしがるのに、湧水の量が乏しくなってきた、

など目に見える影響が出てきています。

Kさんいわく、たくさんの田んぼを作っていた昔なら、雨乞いをせんなんところだ、、、と。時期が来ているのにのに、土が灰のようにかわいて冬野菜の植え付けができないとも。、雨から晴れ待ちも辛いですが、晴れから雨待ちも辛いです。
ただしトマトは、いい色、いい味。

ソバの発芽も順調です。

気休めですが、晴れなんだ日も、雨にならなんだ日も、我が国にはありません、しばらくは忍の一字で雨待ちです。

 

2012/08/28
空は秋。


空気の澄んだ青い空と白い雲を、花と一緒に見上げました。
やいとばなと


ぼたんづると


なつずいせんと


ミソハギと


同じ命だな!

と花が語りかけてくれました。

 

2012/08/28

ある花の撮影会が琴引浜で開かれます。


この青紫の花の澄明さは尋常ではありません、「これは中国・洞庭湖の水の色だ」と、トウテイランと名付けられました。
ランといいますが、 ゴマノハグサ科。鳥取から丹後にかけての海岸の一部にのみ生育するという貴重品。


撮影会は、9月16日。琴引浜鳴き砂文化館9;00。丹後ばら寿司作り体験付き。参加費1900円。海の碧と空の蒼と花の青紫が一枚に収まるアングルがみつかるかも。くわしくは、鳴き砂文化館HP参照。

 

2012/08/28
なすべきこともなさず、政争に明け暮れるどこかの議員さんたちに見せたいもの、丹後海陸交通バス。

今週末くらいには刈り取りでしょうか、五十河ブナ米田んぼを走るバスの、赤と白は半世紀以上変わりません。
「ふるさとの山にむかいていうことなし、ふるさとのバスはありがたきかな」、でしたっけ

マツは陽樹。乾燥地や貧栄養地でも生長する。

7月末 大屋根の樋に自生している樹齢数年のマツを発見、注目していた。

マツは風によって受粉する風媒花。雌雄同株でも他の木の花粉で受粉する他家受粉。4月から5月に受粉したものが、翌年の秋には成熟。晴れた日 毬果(松かさ)を開いて、そこから種子を飛ばす。種子には片翼が付いており、風に乗って飛ばされて着地 発芽する。

 

種子が小天橋対岸の民家屋根まで飛んだのでしょう。炎天、少雨でも頑張っている姿。

平成24年7月30日撮影今年の毬果(赤紫)と新芽の元に付いている昨年の毬果。昨年のものが秋には成熟して種子を飛ばす。

今年の猛暑 さすがのマツも耐えられませんでした。

平成24年8月27日撮影

ここにも別のマツが

 

 

 

 

 

2012/08/28
高原で今、盛りの花は、ミソハギ。

稲田の色づきの側で際立っています。世屋の里の初秋の彩です。

放棄田の湿原では、大きな群生を作っています。


ミソハギは赤紫!ただし、色変わりもでます。萩にも白花があるように。

白の交じった花穂、なかなか美しいものです。


ちなみに、白い色素はありません。赤や黄色の色素がなくなったら、白く見えます。自然状態ではあまり見られません。

貴重な「現象」といいたいところですが、ヒガンバナでもね農薬の影響で白花がでるということもあります、慎重に見るべきものかもしれません。

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