宮津エコツアー · 3月 2013

3月 2013

2013/03/02

春一番とともに3月が始まる、記憶にないことです!そんな3月1日の天声人語はいろいろおもしろかったです。

一つ目、「太陽暦の作者は雪国に親切だった」と堀口大学さんがと。はて?とおもったら、2月は寒さの辛い月だけれど、そこは28日、他の月と比べれば短いではないかということです。

二つ目、気象予報士が、北極寒気団の異常変動とメカニズムを説き明かしてくれる今年の東北豪雪、青森酸ヶ湯の積雪、、566cmを「走り高跳びの世界記録はとうに超えて、棒高跳びのそれに迫る」と。ちなみに、38豪雪では丹後半島でも、木子、駒倉地区で5メートル、日ヶ谷の奥の宇川源流の一つ、成谷地区では6メートル、その当時の棒高跳びは金属ポール時代、世界記録4 メートル83、を遙かに超えていたのです。宮津湾も、「氷砂糖を敷き詰めたように白く凍結し」たと言います。

三つ目、「雪深い地方でも、3月の声を聞けば、今日は昨日の冬ならず、の気分になることだろう。幼い春に、老いる冬が少しずつ道をあけていく。」と。

幼い春に、老いる冬が少しずつ道をあけていく。まったく身にしみながら、そのとおりです。(^.^)

「弥生来にけり、如月は、風もろともに、けふ去りぬ」(ダヌンツィオ『燕の歌』上田敏訳)。

経度・緯度が正確に求められる国土地理院設置の三角点。

山頂だけにあるものと思い込んでいたが、大天橋の南北2か所にも設置されている。三角点は1~4等まであり、天橋立のものは四等三角点。

北側(府中)に設置されているものは埋まっているのか二回にわたる調査でも未確認。

 

南側三角点 濃松の阿蘇海側休憩所南(橋立神社の海側鳥居近く)

2013/03/01
言葉は旅人、川を流れる石のように形も変えます。

(↑ 和田先生撮影 藤織り伝承館 展示)

聞き取りの相手の事象、年齢、性別、職業など不明ですから、批評はできません。それにしても、興味深い物があります。

まず、木子では、「でぼこぼ」といっているのに、読本では「でこぼこ」。

(↑ のうたけ)
「でぼこぼの道」と「でこぼこの道」
出るくぼみと引っ込むくぼみあわせるなら、でぼこぼ!荷車を引いて歩く抵抗感の生々しさが漂うきがします。後者はリズミルですっきりしています。どちら古いかと言えば前者じゃないですか。

二つ目、
木子で、「きやけ」と言っているのに読本では「けやき」。ケヤキは全国的にケヤキだろうと思いきやそうではない!家の大黒柱として特別な木、「おんな」を「なおん」というような「特別語」なのかもしれません。

わたしは、これから「でぼこぼ」「きやけ」とガイドします(^.^)

植物・動物に関しても、統一される以前の言葉が採集されています。
木子言葉   読本語
くさびら   きのこ  ※

(↑ ナメコ)
じざい    どんぐり
すもとりばな すみれ
つんぶり   かたつむり
だんがめ   かめ
どんぼ    とんぼ


がに     カニ
ガイル    かえる

また、この花、ゆり、

百合は、「ゆる」と言いました。揺れるはな、と言う意味でしょう。

私たちがどこから来たのかも、土地の言葉はヒントを残してくれています。

蛇を「おおくちなわ」、かたつむりを「つんぶり」など古語が多いのも特徴。スミレをすもうとりばなというのは、花を引っかけ合って勝ち負けを競って遊んだことから。全国各地にあるようで、、出雲では「土手に、えっぱいすもとりばながさいちょっ。」とつかうそうです。また、広島県三次市甲奴町では、スミレをすもとりばな、亀を「どんがめ」といったり、その他、もぐらを「うごろ」、ぶゆを「ぶと」、カエルを「ぎゃーる」、イモリを「イモラ」、蛇を「くちなわ」など、それらはこちらと同じです。木子や丹後人のルーツはそちらの方かもしれません。

※ くさびらときのこには区別があるという説もあります。

きのこには、土に生える茸、 松茸、網茸、初茸、ショウロなど菌根菌と 木に生える椎茸、マイタケ、ナメコ、クリタケなど腐朽菌とがあります。前者を「くさびら」後者を木の子と区別したと。同一の物になっているようです。

 

 

 

 

2013/03/01

碧が蘇った海、

光りと戯れる仙女たち、

丹後に春

(↑ 丹後町此城ふきん)

たんぼ仕事もスタート

(↑ 丹後町 後方の山は、いちがお)

世屋の里では、今年最後になるかも、棚田のはだれ模様。

 

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