宮津エコツアー · 5月 2013

5月 2013

2013/05/18

初夏の明るさを代表するかのように目を奪うのが、渓卯木の桜色。

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「五月晴れ 山ウグイスに たにうつぎ」

季語の連発です。

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「世屋のさと いかにも初夏色 渓卯木」

タニウツギは、クマンバチのレストラン。

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白花も出ます。

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ブナの濃い緑がミョウガ谷を埋めます。

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「高山や 緑の谷の 桜色」

世屋の山野の 緑が深まります。

まとめます!

「五月晴れ 山ウグイスに たにうつぎ

世屋の山野の 緑深まる 」

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ちなみに、梅雨の時期に咲くので、信州の北信では、[雨降り花]と呼ばれているのだそうです。

そこで  信州の俳人・雲劉さん。

「誘われて  雨を呼ぶのか タニウツギ」

確かに五月晴れは、梅雨の先触れです。

近畿地方の梅雨入りは平年、6月7日だそうです。すでに梅雨入りしている沖縄が、今年は四日遅れているので、近畿もそれくらいずれ込むかもしれません。

 

 

 

 

ガイド部会の会員さんが、待ち望まれていた「丹後 野生の花500選」を発行されました。

大変好評で、すでに残り部数が少なくなっているそうです。希望される方は早急にどうぞ!

」丹後 野生の花500選」発行

杉山に一気に春がやってきました。木々は芽吹き花は咲きそろい・・・今回は目立たない花を紹介します。DSCN9108ハナイカダ

ハナイカダ(ミズキ科)まだ蕾ですこれから咲きます。別名ヨメノナミダ。

      

DSCN9114クロタキカズラ

クロタキカズラ(クロタキカズラ科) 高知県黒滝山で発見されたのでこの名がある。林道出会いで見られます。

 

   DSCN9118ウグイスカグラ

ウグイスカグラ(スイカズラ科) 小さい小さい花です。

 

DSCN9126チゴユリ

チゴユリ(ユリ科) 

 

   DSCN9134ツクバネソウ

ツクバネソウ(ユリ科) 葉が4枚です。

 

  DSCN9137イカリソウ○

トキワイカリソウ(メギ科) この花は目立たないことはないですね。

2013/05/18

シリアゲムシ目シリアゲムシ科のヤマトシリアゲです。ハエやノミに近い種類といいます。

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尻尾が、サソリの尾に似ているところから、英語ではスコーピオンフライ。

ただし、それはオス。メスにはありません。

交尾の時に確実に精子を届けるためにメスの尻尾をはさむの道具なのです。

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また、その交尾のためのカップルの出来方がおもしろい(^.^)

オスが餌を見せびらかしメスに一緒に食べないかと誘うのです。

よってきたメスが食べるのに夢中になり始めたところで交尾してしまうのです。

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この2匹はいずれもオス。サソリの尾は争いの道具になるのかもしれません。

※NHKBS ワイルドライフ「韓国の里山」で紹介された虫です。

2013/05/17

あるテレビの世屋の里取材を想定したガイドシナリオです(^.^)
♪♪
丹後半島は、跳び箱のような形をした標高600m~700mの半島です。

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世屋川は、その頂きのブナ林から水の旅を始め、里と人の体を巡り、谷を穿ち、日置で海に注ぎます。上世屋は、その水源に拓けた棚田の里です。
里にはフジ織りが伝えられます。林は、天然の藤棚になって、まもなく田植えの始まる里を見守っています。

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里は緩やかな斜面と急な崖とが組み合わさっています。この不思議な地形は地滑りが作りました。森に蓄えられ至る所から湧き出す水、それが地滑りの要因になります。里の人は、その緩やかな斜面を棚田にしたのです。上世屋は、典型的な丹後半島山麓型の村なのです。
戦前まで、この里は戸数70戸を擁していました。耕して天に至る!谷という谷はその奥までが棚田として利用されていました。
過疎・高齢化とともにすすむ耕作放棄をくいとどめているのが、現在のすがたです。小字では、「のうだ」「馬場」「宮の前」といいいます。
涌きたての水は清冽です。ブナ水に肥料いらずというほどミネラルも含んでいます。けれども水温は12度程度、とても稲が耐えられる温度ではありません。そこで、里の人がつくったのは「コナワ」です。田に入れる前に水を滞留させて温める仕組みです。

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コナワや水田は生き物も利用します。本来の姿です。現在棚田経営は除草剤や農薬に頼らないですすめられていますので、上世屋のたんぼにはカエルだけでも、アマガエル、トノサマガエルだけでなく、シュレーゲルアオガエル、モリアオガエルものびのびと生育しています。カエルが食べる生き物も、カエルを食べる生き物もたくさん暮らしています。また、稲とともに暮らしていた草、イチョウウキゴケなどは、今や京都府絶滅寸前種に指定される希少種に位置づけられていますが、上世屋では当たり前に生育しています。

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初夏、畦の草むらに咲くたくさんの花を吸蜜にたくさんの昆虫が訪れます。その中に羽の透き通った白いチョウがいます。ウスバシロチョウ、

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世屋の里の田植え時期に田植えを手伝うかのように現れるので、「サオトメチョウ」と私たちの間では呼んでいます。氷河期の残存種なのだそうです。

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海に湧くく雲が森を潤し水が暮らしをめぐる「里山」は日本人の暮らしの原点、心の原風景です。、、、、♪♪

2013/05/16

ミズキは水木、その水は「川」かもしれないと花咲くこの木をこのアングルから見て思いました。

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イタヤカエデは、「2月の泣きイタヤ」 というほど樹液が出るそうです。早春に切ると水が滴り落ちるほどだからミズキ、さもありなんとおもいます。

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けれども、わたしは、棚状の枝にいっぱい咲く花がアワをたてながら流れ降る渓流のように見えるので、「みずき」と名付けられました、と説明しようと思います(^.^)

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それにしても、川のような花の付き方、1つ1つが白い米粒のような花のつぼみは、さながら農業神の化身。

このミズキ、世屋川の渓谷周辺などの水分条件の良い場所で今盛りを迎え、田植えの取りかかりを見守っています。

里は新緑が進み黄緑一色になりつつですが。杉山は今芽吹きが進み山笑う状態・・・綺麗です。
林道には白い花が咲き出して、先週府道咲いていたマルバアオダモ、ウワミズザクラ、ガマズミなどの花が咲いています。
今日は頂上まで足を延ばします。5月22日も頂上まで行きます。

 

DSCN9095杉と新緑

林道羽ばたく森から杉と新緑

 

DSCN9103マルバアオダモ

林道終点にマルバアオダモ(モクセイ科) ふわふわとした花が可愛い!!

 

DSCN9122ミヤマガマズミ

出会いから右手の林道へ・・・しばらく歩くとミヤマガマズミ(スイカズラ科)の花が浮き上がって見える。

 

DSCN9130フデリンドウ

林道終点から更に風穴に進むと・・・咲いていました可愛いフデリンドウ(リンドウ科)足もとに小さく小さく。

 

 杉山頂上 視界は悪いですが割りと広く岩がたくさんあるところ。                             

DSCN8931杉山頂上

杉山頂上697mです。

 

DSCN9109出会いから橋立

帰り出会いから橋立・・・・橋立が綺麗に見えていた。  今杉山は新緑がほんとに綺麗でした。天然杉と新緑のコントラストが良かった。

 

2013/05/16

ウスバシロチョウは田植え時に現れるので、※上世屋では「サオトメチョウ・早乙女蝶」と呼ばれます(^.^)

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♪ 五月雨の そそぐ山田に

早乙女が 裳裾ぬらして 玉苗植うる

夏は来ぬ ♪

野の花にも

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花壇の花にも

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よく似合います!

これから咲くアザミにとまるときも狙い目です(^.^)

※ちなみにサオトメチョウの命名者はわたしです!

 

2013/05/15

田植えへ向け、代掻き、畦の草刈りが進む「のうだ」です。

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ブナ林・高山山頂から、「のうだ」が見えます。

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「平年通りに育っているので、来週から田植えに入る予定だ!」

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美しい棚田に、耕耘機とカエルとウグイスの声が響きます。

今が、最もよい花の時期です。

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