宮津エコツアー · 8月 2013

8月 2013

降りません!

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限界です、

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脚が弱くなったお婆ちゃんには重い水が運べません、

けれども、 ようやく雨の予報。

「秋を呼ぶ雨」を裏付けるように今夕は道路にカエルが多数。

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もし降らなければ、明日は水やりボランティア!

 

世屋街道は一人地蔵さんの大曲り付近、止めた車の側にトロンボニスト。

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誰がきいているかって、、、谷の梢でホオジロも聞き惚れて、森の陰で鹿や猪や熊も耳を澄ましているかもしれないじゃないですか、沢音が、トロンボーンにあわせる歌のように聞こえていました。

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(※許可を得て撮影、掲載させていただいています)

世屋街道のトロンボーン吹き!T吹奏楽団の団員さんとのこと。地道な自主練が演奏で輝くのでしょう、がんばってください(^.^)

「コシヒカリ」のコシは越国(こしの国)の越。新潟、福井両県が品種開発に関わったからということ。

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起源は1944年の新潟県農事試験場の農林22号と農林1合との交配。その後福井農事改良実験所で研究が行われ、1956年農林100号という番号で品種登録されたのがこの「コシヒカリ」。 「越の国から発する光」  「越の国を光り輝かせてくれ」と言う願いを込めての命名。

適地性 食味性 保存性 耐病性等の観点で比較したところ、いもち病などにじゃっかん弱いという面はあるものの、他は優れている。特に米の成分、 アミロース・アミノペクチン・たんぱく質のバランスがよいため、粘りが強く冷めても美味しい(^.^)

そうことで、いまや栽培面積日本全国の1/3以上を占める人気品種です。

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日置たんぼの田植えは5月連休、稲刈りは9月初めの予定ということです。

ちなみに、世屋川は、看板下部、右から左に流れて、日置たんぼを養います。

 

 

美味しい蜂蜜は料理にも飲み物にも欠かせません、

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その蜜を提供してくれるミツバチたちはどのように暮らしているのでしょうか!ウオーク&イート4回目8/24は、養蜂家の小長谷さんにお世話になって、人はどのようにミツバチを飼い、蜜を手に入れているのか、その一端にふれていただこうと準備しています。

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ミツバチの臭覚は人間の数千倍とか。農薬の殺虫成分や忌避作用、刺激臭など自然界とは違う臭いがあれば敏感に察知し、巣箱から出なくなるんだそうです。その面でも世屋の里は、安心安全の環境、すでに休憩所グランドに設置いただいた巣箱からは、羽音が響いています。

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花もミツバチたち虫に来てもらうため、様々な形の実も、虫たちに来てもらったおかげ、

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里山は虫と植物の命の営みの場、人はその恵みをほんの少し分けていただく存在、

里山ガイドウオークはそんなことに気づくウオークです。

ぜひご利用ください!

8月になってから雨知らず、世屋高原の標高は4~500m、眼下にする舞鶴海洋気象台記録で21日現在38℃3日 37℃2日 36℃5日 35℃2日 に比べれば相当涼しい!けれども、さすがに水不足。

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サトイモも大きな葉をもてあまし気味です。

ちなみにその気温が緯度的に相当するとされる新潟市の場合、最高気温が35℃で2日間ということです。

 

からむしが、小さな花をつけています。

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イラクサ科の多年草。苧(オ)とも呼びます。藤等とともに木綿以前の代表的な繊維原料植物です。「カラムシ」となったのはその繊維をとるのに、茎(カラ)を蒸したから。
越後縮・越後上布などの織物はこれが素材です。船綱にも利用されました。有用植物でしたので、今でも、里の周辺にたくさん自生しています。

この植物、実は、言葉にも生きています。強いものが強いものをもつと、パワー倍増、と言う意味で、鬼に金棒。ではその反対は?「金棒」の対にされたのがこの苧ガラ。ただでさえ弱いものが役に他たたないものをもったへろへろイメージの言葉、「餓鬼に苧殻・オガラ」って言うそうです。苧殻・オガラは盂蘭盆(うらぼん)の迎え火・送り火に たき、また、供え物に添える箸、胡瓜の馬と茄子の牛の脚に用いる習慣があるので、餓鬼と結びついたのです(^.^)。

◇萩の花 咲きたる野辺に ひぐらしの 鳴くなるなへに 秋の風吹く  作者不詳

※ 「~なるなへに」(~しているのと同時に)

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目で萩、耳にヒグラシ、肌に風、、、五感で季節の変化をとらえる作者の心には秋の神・豊穣神の到来が見えています(^.^)。

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萩は、万葉集で最も多く歌われる植物です。

荒れ地のパイオニア、木質化する茎、刈り取っても新しい芽を出す春、草と木の両方の性質を持っている不思議さ、秋の実りに先立って咲くたくさんの小花、そんなことが理由なのでしょうか。

◇白露を 取らば消(け)ぬべし いざ子ども 露に競(きほ)ひて 萩の遊びせむ 作者不詳

※ 子ども(愛しい人) 遊ぶ(風流を楽しむこと)

 

「このおいばね(※ママ)の木の実を、鎮守さまの社の前で焚かれる柴燈の火の中に投げ入れて遊んだものでした。火の勢いが良いとクルクルと羽根が回って夜空高く舞い上がり、何だか願い事が叶うような気がしたものでした。」と臨川山のtokkunタヌキさん。

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おいばねの木の実を火の中に投げ入れる!へー!そんなことが、、!の百連発の感動貴重情報でしたので、、、。

今年はぜひぜひやらせていただきます(^.^)
ちなみにこちらでご覧になれます。
※tokutoku1782.blog.ocn.ne.jp/tokkun/2007/09/post_93c6.html –
また、「おいばね」は、ツクバネ(衝羽根)が標準和名のようです。 ビャクダン科。この種を播いても、発芽はするそうですが、 半寄生植物なので、スギ・ヒノキ・モミ・ツガ等の親木と一緒にしてやる必要があるとのことです。

「ヤブミョウガ」。

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ミョウガはミョウガでも、これはツユクサ科、一方「ミョウガ」はショウガ科。

共通点は、葉っぱの様子だけ。

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(↑ 下世屋にて)

でも、その葉も「ヤブミョウガ」には表面のざらつきがあるので区別がつき、また、その葉も若いうちは可食、だそうです。

おかしい!

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真葛ヶ原に立つのに、クズが巻き上がっていない!?

離れていないのに、こちらの木には、、、。

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ふと思いました。日本列島の約6千種類の高等植物のうち、約5%つまり、300種がツル植物。 と言うことですが、蔓植物にとって、 依り代にしやすい木としにくい木はあるのだろうか、、、と。 蔓植物に巻き付かれることは木々にとっては、死活問題。寄るな触るな巻き付くな と防衛手段をとっているのかと言うことです

結論的に言えば、とっているのだそうです。 一つは樹皮。例えば、サルスベリ。あのように樹皮をはがれやすく、つるつるさせているのは、猿対策でなく、蔓植物対策と言うことです。サルスベリに猿があえて登りたくなるような実が成るのは聞いたことがありません。だから、正確には「ツル滑り」。納得です。物理的に張り付きにくいのは確かです。

では、この二つの木、巻き付いているのはケヤキ、巻き付いていないのは、ミズキですが、ミズキの樹皮は、はがれやすくもなく、つるつるかと言うとそうでもない。ということだから、物理的に寄りにくいことはなさそうです。それでも、ほふく茎1mから20mのツルが伸びるというクズをして、「やばいよ、これはやめよう」と避けさせる、ミズキには目に見えない何かがあると考えなければなりません。としたら、それはなんでしょう、、、。

、、、、とお客さんにたずねられたら、、、(^.^)

また、葛にも天敵がいます。コフキゾウムシの成虫、スズメガ類の幼虫等が食草とするとのこと。彼らがいるから、この程度でとどまっているのかも。

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