宮津エコツアー · 10月 2013

10月 2013

世屋高原に発して松尾、下世屋を経て日置で宮津湾に注ぐ世屋川、その水源から河口までの水系を眺望できるのが日置マリントピア。

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許可を得て14階から撮影させてもらいました。

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正面の岳山は、東京スカイツリーと同じ634m。尾根部は隆起準平原、源流部は地滑り地形、中流域には河岸段丘、日置たんぼは扇状地。

山の命と里の命と海の命を結ぶ水の道がくっきりと見えます。

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化石の採集できる地層の露頭は上画面右上端の稜線部です。

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稜線ラインのでこぼこ、高原部のへこみは、地滑り山崩れを繰り返したあとでしょう、その土砂が日置たんぼに堆積しています。

いやあまあ!ほほう!感動詞の連発です。

ちなみに、松尾田んぼから見た、マリントピア!

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11月1日のウオーク&イートは、この水の道を辿ります。

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「このキャベツ、食べたい!」

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青虫たちも強力に推薦しているじゃないですか。このキャベツは土産(うま)いって。

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Kさんの作る芸術品です(^.^)

霧の立ちこめた晩秋の世屋の里。

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ひんやりとした冷気を愉しむような野の花の紫。

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どことなく緊張感を漂わせる冬野菜の濃い緑。

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しっとりとした潤いを毛穴という毛穴から吸収したあとは、お婆ちゃんがお湯を沸かして待っていてくれる世屋高原休憩所・展望フロアへ。

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熱いコーヒーと甘い黄金粟餅入りのおぜんざいのおもてなし、、、!

ガイドはこんなウオークをお奨めします(^.^)

松尾からの、若狭の海のパノラマ景観!

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この雲が下りてきて海と半島を隠したとしても、

It’s really   beautiful scenery,too , isn’t it?

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「雨など降るもをかし!」と訳します。

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晴れていればゆうことなし、霧が出て雨が降ってもまた良し、の松尾田んぼの景観です。

広葉樹にも針葉樹にも属さない。そんな木があるか、あるんですよ。

精子を持つ植物があるか、あるんですよ、、、(^.^)

イチョウことギンナンがそれ。

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正確には実がギンナンで、葉がイチョウ。

と言うのが、この木、中国原産。中国音でイアチァオと言うのは 鴨脚。鴨の脚に似ている葉っぱなので、イアチァオ。その実は、ぎん・あん、漢字で銀杏ということ。

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一方、こちら、

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イチョウ葉の落ちた田の土に張り付いているウキごけ、そんなわけで、ギンナンウキごけではなくて、イチョウウキごけ。

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除草剤や農薬の使用による水質汚染に弱く農地の整備も影響して激減したため、京都府カテゴリー 絶滅危惧種 ・環境省カテゴリー 準絶滅危惧(NT)

クロバナヒキオコシによるキイロスズメバチ。

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小さな花にどれだけの蜜があるのかと思いますが、1つ1つ丹念に吸蜜しています。

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ちなみにクロバナヒキオコシ。シソ科ヤマハッカ属。弘法大師が苦しんでいる行者に処方した薬効あらたかな薬草と言い伝えら、実際に抗がん作用のある成分も見つかっているそうです。

また、空飛ぶタイガーといったキイロスズメバチの体色。

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おれ、おそうなよ、舌を刺しちゃうぞ(`ヘ´) と言うサイン。

ミゾソバ!このあたりでは「キャールグサ・蛙草」と呼びます、、と、ひつじ生えした稲株。

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思わず話しかけました。

お華は何流をお習いですか?

そしたら、、、、、、

[世屋御流をしょうしょう(^.^)」

わたしもいっしょに習っていいかしら!

「Sure thing.もちろん!」

お連れはいらっしゃいますか?

「この方も、いっしょに修行していますよ」

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「イノシシ柵を使ったパフォーマンスをテーマにしてらっしゃいます!」

土産しいですねぇ

「え!なんとおっしゃいました?」

うつくしいですねぇ!「土産しい、がうつくしい、ですか!」

私らはそう使ってますが、、、(^.^)

 

 

 

 

 

 

l裏面の穴の開きようを蜂の巣に見立てたのは言い得て妙!

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さて、弾力あり、しっとり感あり、生乾きのスルメのよう。なので食べられそうです、が誰に聞いてもどれを見ても食べられるとはおっしゃいません。固い、皮のようなゴムのような硬さ。食べることはできないと言うことに納得。

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しかし、わかいものはみずみずしいので、もしやと未練たらしく、さらに念には念をいれて調査したら、汁のだしにはなるという体験談がありました(^.^)

ちなみにハチノスタケ、多孔菌科 タマチョレイタケ 属。

10月19日杉山ウォークの時、いろいろかわいらしい実がついていました。

                          

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ムラサキマユミの(ニシキギ科)実、小さく林縁の下のほうにひっそりとあります。

                   

             DSCN0673ムラサキシキブ

ムラサキシキブ(クマツヅラ科) 紫の綺麗な実です。

 

           DSCN0682カラスシキミ

ミヤマシキミ(ミカン科)の実。葉は有毒

杉山が色づくまで、秋の小さな実りが山歩きを和ませてくれます。

 

晩秋の納め刈りを終えた畑の畦、

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この地中にある球根が眠っています。

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アマナ、4月の中旬に咲く草丈の短い植物です。

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伸びれば刈る人、刈られても伸びる草、また刈る、また伸びる、秋の終わりに刈っておいて春を迎える、 人と自然の温かい関係が維持されていればこそ、アマナは生き続けられるのです。

 

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