宮津エコツアー · 3月 2014

3月 2014

なにしてんですかぁ こおのとりくーん!

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(↑ 3/5 京丹後市森本)
「あかちゃん はこんでるんですよー」

まさかぁ(^.^)

「ほんとほんと、この子わたしが届けたんだから、,,(^.^)」

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屋根をかすめて飛ぶコウノトリ、かれらのいる光景がここまで「普通」になるなんて想像もできなかったことです。

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「鸛」と書くのですけれど、「幸の鳥」と書いて欲しいのかもしれませんよ。

フキノトウです、

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雌花と雄花があってこれは、雄花!

「佃煮の蕗はどこにあるんですか?」

そこで、、、掘って地下茎をみてもらいました。

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地下茎の右端出ているのがフキノトウ、赤みのあるのが新しい地下茎、その先にほれこれが葉っぱの赤ちゃん、、、
「えぇぇー、いっしょなんだ、、、別々だと思っていたぁ!」
花先行、葉っぱはあとから。
蕗の地下世界、、、、早春のエコツアーの目玉かもしれません!

それにしても、蕗の佃煮が「土産(うま)い」のはこんなにしっかりと根をはり、大地から栄養を吸い取っているからなんですね(^.^)。

バケツの中の一見黄色のじんちょうげ!

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いま丹後半島の谷で咲いているものです。

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オニシバリと紹介しました。けれども調べてみるとオニシバリは「石灰岩地によく生育する」(京都のレッドデータ)とあるじゃないですか。丘陵地から山地のコナラ林とも、そして、樹高は、1m~1.5m(日本野生植物館)丹後半島には石灰岩地はありません。撮影地は宇川の渓流沿いです。そして、湿気のおおいところですし樹高も高くない!
オニシバリでないとすると、、、、、?

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ナニワヅというのがあります。これは、樹高1m、北海道から日本海側に生育、ただし、福井県以北とされています。そして、オニシバリと酷似し、樹皮も強いので「エゾナツボウズ・エゾオニシバリ」とエゾをつけて区別されているということ。(日本野生植物館)

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(↑太鼓山)

丹後半島には氷河期の遺存種が幾つもあります。その一つと考えたら、丹後半島の雪多い寒冷な渓流部にあるのも理解できます。

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ナニワヅ、(^.^)京都府では絶滅危惧種。近畿でも危惧Cのものです。

「ふる里や あおがうれしい 冬がゆく」 世屋野蕪村

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「故郷や どちらを見ても 山笑ふ」  天然の春を見たままに子規さん。
森羅万象すべてに春のスイッチが入った様子を歌いました。
「めでたさも 中くらいなり おらが春」 一茶さんは、社会派現実直視。

「草の戸も 住み替わる代ぞ 雛の家」 芭蕉さんは旅立ちの春。

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(和生活・はおりさん)

「その子二十櫛にながるる黒髪のおごりの春のうつくしきかな」 と与謝野晶子さんが詠うのは女性の命の絶対美。

それを現代感覚で意訳したのが俵万智さん。

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(↑ 小町公園)

「二十歳とはロングヘアーをなびかせて畏れを知らぬ春のヴィーナス」

テルミさんの春は、藤の灰汁炊き準備。そして、藤糸績み。

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畑仕事が始まるまでの仕事です。その畑では、ふきぼんぼん!

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「これくらいが一番おいしいのですで。」

もう咲いていいかなぁとフクジュソウ。もうさいていいよと青い空!

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(↑ 真ん中右下付近に顔出すつぼみ)

3月3日は春神様の現れ日のようです。黄色みを増すミツマタの花房。

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この日を桃の節句としたのも頷けます。
さて「和生活・はおり」さんから案内いただいていたおひな様展、拝見させていただいてきました。

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目の保養になりますよ。粋をこらした豪華なつくりもさることながら、春がきたぁとワクワクしてくる明るい色目には心に溜まった冬の暗さ重さつらさも吹っ飛ばされます。

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小さな本物とのしっとりした出会いを見逃さないのがエコツーリズム。一見の価値おおありのおひな祭りです(^.^)

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♪ 着物をきかえて 帯しめて   今日はわたしも はれ姿
春のやよいの このよき日   なによりうれしい ひな祭り♪

♪♪♪

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また、雛人形にまつわるお供え物のうんちくに耳を傾けると、、、
「桃の花」  厄除けとなる
「お白酒」 体から邪気を祓う為
「草もち」    よもぎの香気が邪気を祓う
「ひし餅」 人の心臓をかたどり子供の健康を祈る親の気持ちの現れ

「蛤〔はまぐり〕」自分のかたわれでなければ絶対に合わないことから、女性の貞節を教えた。
【ひし餅や雛あられの色】
雪の大地(白)・木々の芽吹き(青)・生命(桃)を表しており、この3色のお菓子を食すことで自然のエネルギーを授かり、健やかに成長できる。
※雛祭り日本文化いろは事典iroha-japan.net > Home
エコの考え方でしっかりまとめられていることに感動します。

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連絡先は、

それにしても、「自然のエネルギーを授かる」というのは本物の自然の中でこそ授かるのです、世屋の里にもぜひ上がってきてくださいね。

2月20日にアップした世屋の光りブナをみていただいた方からお便り(コメント)。

光りブナの謎、丹後の山と言えば、「鬼伝説」。その鬼に絡めて解きました、と

。以下、紹介させてもらいます、合いはわたしが入れたもの。

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◇◇◇
むかーしむかし世の中がたいへんに乱れたことがありました
、、、ウンウン
その頃の人たちは、乱暴だったり、イジワルだったり、手前が得することしか考えなかったりと、まるで、きれいな心や優しい心を持ち合わせていないかのようでした。
、、、、ウンウン
しかしそれは、人々が,きれいな心や優しい心を、はじめからもっていなかったのではなかったのです。、、、、、ウム
実は、悪い鬼が、人々のきれいな心や優しい心を、「これは値打ちのあるものだ」とおもって、盗っていってしまったものでした。(だれでも、自分がもっていないものほど欲しくなるものですからね。)、、、、ウンウン
悪い鬼は、盗ってきたきれいな心や優しい心を、半分に分けて、その片方を宝箱に入れてねぐらに置き、なくさないように盗まれないように見張りました。
、、、、、、、、ウンウン
そして、もう片方を、ブナの木の隙間に、大事にこっそりと隠したのです。(財産は分けて保管しないとね。)

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・・・・・・・・ウム
悪い鬼はその後、退治され、鬼がねぐらに溜め込んでいたたくさんのたからものやさらわれてきた人たちは、人間の世界に戻ることができました。
、、、、、、、ウンウン
きれいな心や優しい心は、人間の世に戻ってきたのです。
、、、、、ウンウン
乱れた世の中は、たくさんのよいおこないによって、住みやすく居心地のよい場所に変わりました。
、、、、ウンウン
でも、まだ何かが足りません。そうです、鬼がねぐらに置いていたきれいな心や優しい心は全部ではなく半分だけだったのです。
、、、、ウムウム
もう半分は、いったいどこにあるのでしょうか?
、、、、ウム!
もしも、誰かが持ち出していなければ、鬼がこっそり隠したきれいな心や優しい心のもう半分は、今もまだ、どこかのブナの木の隙間に眠り続けていることでしょう。
、、、、、、、、ウンウン
そのブナの木はどこにあるのでしょうか?
、、、、、、、、ウン!
もしも、そのブナの木を見つけたなら、人の世が遠い昔になくしてしまった「もう半分の宝物」が、私たちのところへかえってくるかもしれませんね。
、、、、、ふーんそうだったのかぁー!
いちがぶらり、にがぶらり、さんがさがってしがぶらり(^.^)
◇◇◇◇

光りブナの秘密は、鬼が隠した宝物、と解いてくださいました。。
「世屋の里新作童話!第一回大江ふさ賞」をあげようとおもいます。
光りブナの側には、新旧の観音様もいらっしゃいます>

せっかくですので、謎解き写真を一枚。

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でも、もしかしたら、ほんとうにこのブナに鬼の隠した「人のきれいなやさしい心」が眠っているのかも。

お見合い中なんです、、、

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世屋の粟でつくった粟餅と網野町島津・空詩土さんのブルーベリー。

お餅にはない粟の香ばしさ、粒のままのベリーの甘酸っぱさ、どちらも個性をお持ちです。

仲人は「宮津市エコツーリズム推進協議会/世屋・高山ガイド部会 」。

二つを足したら(^.^)

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この味なかなかですぞ、、、。この二人のコラボ、、絶対にヒットします、、。
子どもさんやお孫さんのおやつ、おじいちゃん、お婆ちゃんにも、、、いや、ほんとです。

「土産(おい)しい」!

モチは醤油かおゼンザイ、ジャムはパン!その国境を越えられる味。

「あらゆる産業が連携して、豊かな地域資源を十分に生かそう」と井上市長。

喫茶店やレストランの「丹後スイーツ」でもいけるんじゃないですか(^.^)

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宮津市のまごころ市(粟餅)、橋立ワイナリー農産品販売所などで求めていただけます。

注文のお問い合わせは、世屋の黄金もち、0772-27-0305。空詩土ブルーベリージャムは0772-72-3889。

ともかく人間が自然を征圧していない、

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自然の猛威に打ちのめされてもいない、、、

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人間と自然とのいい関係があって、ともかくみずみずしい、、、

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解けたり、流れたり

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固まったり、溜まったり,落ちたり

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粛々と水が水でいるナチュラルさ、見飽きません、、、

さて、観光革命を起こそう~さまざまな地域資源に光を当てて、着地型旅行商品を数多くつくれ!と宮津市長さん。
そこで、世屋の里の持つ地域資源ってのは何か、をアピールするなら、水と人の共存。

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これが「世屋の里の地域資源」でしょう。

観光革命とおっしゃるのは、「美意識の革命」でなければなりません、

それができるのは、雪解けの「水の里」。

案内しますよ、いらっしゃいませんか!

これ、お奨め!

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カイツブリから始まって、トンビにアカショウビンに、、、182種の鳥の鳴き声と映像を集録したDVD、

「ジュウイチ」ってほんとにジュウイチジュウイチってないているんですよ、、、家の中が2時間30分にわたって野鳥園(^.^)

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アウトドアのお店に寄った折見つけました。

あの鳴き声はこの鳥だったの、あの鳥こんな鳴き方するの!子どもさんやお孫さんの情操教育に最高。

あるいはネイチャー系のお店のBGMでもいいかも。

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(↑ お店の了解を得て撮影掲載させていただいています。もちろん宮津エコアーを名のって(^.^))

発売元・シンフォレスト 税込み¥3990

夏緑樹林の広がる野鳥の宝庫、世屋高原はいよいよ春、

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(↑ 3/1 世屋の里 のうだたんぼから高山ブナ林方面)

本物を聴きにきてくださいね、案内しますから。

どなたと心得る、というほどのものです。

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オキナグサ。

岩滝の矢野さんから畑の作り主が変わるのでよかったらゆずってもらえるのがあるがどうか、という連絡でした。

じつはそのオキナグサ、木子を出られたさいに、いっしょに持っておりられたもの、「古里偲ぶ草」の子孫なのです。

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オキナグサは、・京都府カテゴリー 絶滅寸前種 ・環境省カテゴリー 絶滅危惧II類(VU)  ・近畿レッドデータブックカテゴリー 絶滅危惧種A です。

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(↑ 京都府レッドデータ HP 撮影 津軽俊介先生)

遺伝的に出自の明確な「木子産オキナグサ」!

いるもいらんもありません(^.^)世屋高原休憩所の花壇に移植させてもらいました。

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かって、上農は草を見ずして草を刈る!と言いました。そういうことをいった時代の里山環境に適応した野草の1つです。

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本種を山城地方で発見された石橋さんとおっしゃる方は「畔道に通じる山ぎわの切り崩しの道端」と生育地を表現されていらっしゃいます。

日当たりのよい草地、そのこだわりは徹底しています、岩滝では畑のコンクリートブロックの穴の中にも生えていました。

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「上農の息づく里」に里帰りした木子オキナグサは万葉植物です。

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「芝付きの みうら崎なる ねつこ草 あひ見ずあらば 我恋ひめやも」。

ねつこ草がそれ。開花は4月中下旬、見に来てください。

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