宮津エコツアー · 初秋のブナ林

初秋のブナ林

2012/09/17

20日(木)に「ブナの森は命の宝庫!忙しい日常から気持ちを切り替えて、自然の中に身をおけば、いつの間にかリラックスしている自分に気づくはずです」と募集していた:木々と語り合う里山ブナ林への旅  ツアーに応募がありました。催行人数には満たない人数ですが、役員で相談の上対応させてもらうことにしました。SさんとKさんにお世話になります。

9月17日、下見に同行させてもらいました。印象的だったのはクモとキノコ。

ジョロウグモが大敷網のような網を張り巡らしていました。

ウオーキングコースはクモの狩り場なんですね。網はじょうぶで、アブラゼミのような大型の昆虫も捕らえます。生態系の一部なのでと遠慮するととうてい山頂までたどり着くことはできないだろうとおもったほどです。ちなみに網の中心にいる大型のクモは雌で、オスはといえば、五分の一ぐらいの大きさ。同じ網にいます。


また、九月いっぱいはコガネグモもいます。よく似ているので見分けが必要です。コガネグモの巣には、ジグザグの白い糸があるのが特徴です。

色様々なキノコが迎えてくれるのも秋のウオークの楽しみ。今日も紅色のもの真っ白のもの、茶色いものなどが目にとまりました。キノコの食べ物は枯れた樹木や枝、落ち葉、動物のフンや死骸。菌糸をを延ばして養分を吸い取り、土に返します。そのため森の掃除屋さんとも分解屋とも呼ばれます。

そのキノコ、栄養の取り方から、動植物の遺骸を栄養源とするのを、腐生性の木材腐朽菌。腐朽菌と植物の生きた根と共生を必要とするものを菌根菌。昆虫類に寄生するものを冬虫夏草菌と分類されます。
その色のとおりの名、このベニタケは、ブナ科の樹木と共生する菌根菌。ギンリョウソウがこの関係に関わっていると言います。

ギンリョウソウは、コナラが光合成で作り出した有機物をベニタケを経由して吸収することで生活しているというのですから、自然は複雑です。命の宝庫というブナの森を楽しくつたえていただければとおもいます。

(↑ 高山山頂は左上の尾根。岳山頂より。11月の分水嶺ウオークはこの間を歩きます。)
※ 駒倉峠入山口までの道は木々の張り出しなどありますが、開通しています。

 

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