2012/12/21
午前0時から2時を子の刻といいます。では、師走の12月、この月を「子の月」という!ほんとかうそか、ほんとです。
干支を数えてみましょう「ねずみ、うし、とら、うさぎ、たつ、蛇、うま、ひつじ、さる、とり、いぬ、いのしし」。ねずみ・子の刻は、午前0時から2時。了は終了の了、一は一とも読みます、一二三四、、、∞の始まりをそれぞれ意味します。子は、了と一の組み合わせなのです。1年12ヶ月の終わりと始まりがあるのは12月、昼が最も短い冬至、明日から昼が長くなり始めます、その冬至のある12月が、本当の意味の1年の始まりです。 だからこの月を子の月とします。
このように冬至のある12月は、小さな動きだけれど大きな変化の始まりを告げる月なのです。そこで、そんな特徴をもつものを生き物の中からさがすとしたらなにがいるか、ということです、いるじゃあありませんか、「ねずみさん」!この子の多産ぶりたるや「ねずみ算」といわれ豊穣の命のパワーシンボルとされます。
そんな訳で、干支十二支の生き物は、「 移り変わる季節の風景的印象のシンボル」として選考されたものだといわれます。そこで、来年の干支のヘビ、年賀状に、置物に出回っているのはかわいいマスコットになったもの。しかし、里山に生きているものは水田の生態系の頂点の生き物なのです。
(↑ 5/17 産卵に集まるモリアオガエルのメスを捕獲したところ)
このヘビの月は、 5月にあたります。なぜ5月のシンボルとしてヘビが選ばれたのかを、小夜子姉貴さんはホームページで、次のように解き明かしてくれています、すなわち、、、、。
「ヘビは巳と書きます。この文字は「起」に通じます。巳の月(5月)は陽の気が立ち上がって天まで届き、最盛期へ向かっていく季節。世界は陽の気一色となり、陰の気がまったく隠れてしまうときです。
(↑ 4/21 初見 ノギクの坂の石垣)
そんな陽の気に誘われて、万物が身を起こして地表に出現するときであり、普段はひっそりと生きているヘビまでが地上に出てくるのです。
巳という文字は、現われたヘビが屈曲して、尾を垂れた姿を象っているとされています。」と。
そんな訳ですから、巳年の今年は、里山の歳。特に日本の里百選世屋の里はヘビの宝庫。
【4月5月に貴巳ヘビに会うツアー】を企画します、
待ってるよー(^.^)
ちなみに、小夜子姉貴とは、山口小夜さんのこと。1980年代の鳥取を舞台にした伝奇物語『鳥取物語』では、こんなことを語る人。
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さて、食べ物といえば・・・相生村では、食べ物のことを「賜ぶ物(たぶもの)」と言います。食べ物は「賜(たまわ)り物」に他ならないのです。
これは、人々が口に入れて栄養となるものを、神々からの贈り物と実感してきたからなのでしょう。
いうまでもなく、人は毎日、タベモノを頂いています。
そして確かに、とちの実やマツタケなどは、ある時期から突然に山から「賜う物」です。
食べることは食べられることにも通じています。
けれども、食い食われることは罪悪ではなく、自然の基層です。
過酷だけれど、豊饒。
そういう連鎖は、現代にあっても時々刻々と起きています。
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(↑ 川北亮司さん 撮影 1980年冬)
この1980年代というのが、世屋の里に当てはめれば、現代人が、化石布・藤布を織っていた「かわいい、やさしい不思議な鬼婆」たちに出会った時代といったらいいのでしょうか!