宮津エコツアー · 世屋の里の昆虫たち №2 トンボの産卵、

世屋の里の昆虫たち №2 トンボの産卵、

2012/12/24
水面にお尻をつけてちょんちょんと産むもの、

水の残る水田の上に、ばらまくもの、

のしめとんぼの「連結だくう産卵」。だくうは打空。パソコンが出してくれない専門用語!です。

オニヤンマは、体力を生かしてか、お尻を泥に突き刺して産みます。

トンボの産卵の形態はいろいろです。

これも産んでいるところです。このトンボは三角藺の茎に産みつけています。こういうタイプには、オツネントンボとホソミオツネントンボがいます。

ところで、「ナイル商会」thenile.exblog.jp/tags/さんのブログのオツネンイトトンボの紹介、「みなさん、この子は、アオイトトンボ科の「オツネントンボ=越年蜻蛉」さん、と言います。」で始まるんですよ。生き物への向かい方、文の書き方、感動しましたので、全文引用させてもらいますね。
オツネンイトトンボ/ –
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みなさん、この子は、アオイトトンボ科の「オツネントンボ=越年蜻蛉」さん、と言います。名前が示す様に、成虫で冬を越す、とっても長生きなイトトンボさんなんですよ。この「オツネントンボ」さんは、淡褐色と赤銅色の体ですが、胸の脇には、細長い帯状の模様が在るんです。成熟すると、後眼の上部が少し青くなります。
「オツネントンボ」さんには、良く似た「ホソミ(細身)オツネントンボ」さんがいますが、こちらは、もっとスマートで胸の脇には2個の点が在ります。また、こちらは成熟すると、体の色が青くなります。
「オツネントンボ」さんの大きさは、腹長が26~31㎜、後翅長が21~24㎜あります。分布は北海道、本州、四国、九州、奥尻島、佐渡、淡路島、対馬、五島列島で、西日本では局地的に分布しているようです。寒さに適応しているので、北日本を中心に分布しているんですよ。国外では朝鮮半島、中国、ロシア、ヨーロッパに分布しています。
生息地は平地や丘陵地の、葦などの植物が生えた池や沼です。7~8月に新成虫となって、未成熟のまま越冬します。越冬後の成虫は、発生地の池沼に飛来して、交尾・産卵をします。
「オツネントンボ」さんは、イトトンボの仲間では非常に地味です。普段でも見つけ難いイトトンボさんの上に、翅を閉じてとまっていますと、辺りの植物等と同化してしまって、見つけるのは一寸大変かも知れませんね!出現する時期は、3月~6月と9月~11月です。
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ということで、お気づきかと思いますが、こちらの産卵中の「越年」くんは「ほそみ」くん、ホソミオツネントンボでする。鳴き砂館のMさんによると、このあたりにはオツネントンボを見かけない、探索中なのだということです。

(↑ 12月19日 木子峠おおふけ湿原)

さて、この雪の中、彼はどこで冬越しをしているのでしょうか。

 

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