2013/01/06
同じ種類なら、花の色と形も同じ、変化は多少の範囲にとどまるというのが一般的。が、これだけ違うのに同じ種類なのか、というのがあります。
エゾアジサイは、その代表選手でしょう。コバルトブルーに純白に淡い青にと微妙に異なる花の色、ガク片の鋸歯のきれこみ、装飾花の大きさなど、場所により地方により少しずつちがえて咲くのです。
「ヤマアジサイ」「エゾアジサイ」とややこしいですが、最近では、「ヤマアジサイの多雪地適応型」が「エゾアジサイ」という見解が出されているとのことです。
それはそうと、そうなると、当然愛好家がうまれる、全国の情報をまとめるセンターができるという次第です。部会のSuさんもその一人。丹後の情報を紹介されたところ、高い評価。
「京都の丹後地方(丹後後半島産)からは、「丹後ナデシコヤマアジサイ」「丹後カイザキヤマアジサイ」など魅力的な品種が発表されています。これらの品種は、菅野栄子氏よって見つけられ山本武臣氏によって命名されている。今回、夫君である菅谷浩明氏より写真の提供と使用の許可をいただいたのでこのページを作成しました。」と紹介され「京都・丹後地方(丹後後半島産)の品種群」としてまとめられて、
www37.tok2.com/home/ke01/yamaazi…/hinsyu-list_na.htm – でご覧いただけます。
さて、命名されたのが、「アジサイ」 ニューサイエンス社発行等の著書のあるアジサイ研究家 山本武臣さん。
その付け方がつけられた方が恐縮して照れるほど素敵です。
たとえば、
□やや細弁の額咲き。薄紫。ガク片に少数の鋭い鋸歯がある。装飾花小輪。
これは、タンゴコギクヤマアジサイ(丹後小菊)
□円弁額咲き、ガク片がスプーン状で青と紫の複色 、ガク片には少数の鋸歯がある。装飾花は大きい。
これは、 タンゴカイザキヤマアジサイ(丹後貝咲)
□テマリ咲き、澄んだ薄青色、花梗垂れる。 ガク片重なる
これは、「タンゴマイコヤマアジサイ(丹後舞妓)
そして、私なりに極めつけと思うのはこれ。
形態はこうです。
「装飾花、両性花とも薄いピンク、ガク片重なる、装飾花正方形に近い。ガク片に円いやさしげで優雅な大きな鋸歯があるのが特徴」。
さて、山本さんは、どう見立てられたのでしょうか。
「丹後○○○○ヤマアジサイ」
ヒントはこれ、
そう、答えは「丹後ナデシコヤマアジサイ」!
これら、エゾアジサイは丹後縦貫林道で見ることができます、
盛りは、6月中旬。
モリアオガエル
等も観察できます。
2013年花を見るツアー6月は、 「丹後○○○○ヤマアジサイ」を見よう!で作れますね(^.^)
Suさん、スタンバイおねがいしますよ。