2013/01/22
耳を澄まして、聴いていました!
、、、、、、素敵な景色でしょう!
天の橋立の砂嘴を基準にして、左の外海を与謝の海といいます、右の内海を阿蘇の海。
ところで、よさとかあそとか、もともと、海や漁業のことから生まれた言葉のようですよ!
与謝の海の「よさ」、これには、もともと漁業用語だとする説※があります。つまり「よせあみ」がスタート。「せあ」がくっついて「あ」、そこで「よさみ」、さらに「み」が脱落して「よさ」に落ち着いた、だから、「よさの海」という言葉には、網を入れるとざくざくと魚が獲れた豊かな海、という意味がこもっていると考えられるのではないでしょうか。
言葉は川を流れる石のようなもの、山から出たときはごつごつかくかくしていた石も、海に溜まるころには角が取れて丸くなります。
言葉は時間という川の旅人、旅をしているうちに変わるのですね。
これから伊根に行かれるのですか!あのふなや・舟屋はもともとふななや・舟納屋だったということですよ。これと似たような現象ですね。
「あそ」の場合も、こうかんがえてみてください、外海と内海の違いを表現してあれば便利です。外海と内海のおおきな違いは、深さです、海流のない内海は土砂が流入して溜まります、外海に比べて「あさい」のです。外海に入る大型船は、内海にはいることはできません。つまり内海は「あさいうみ」なのです。そこから言葉の旅をスタートさせてみてください。
「あさいうみ」→「さい」が「そ」になり、「み」を削り落として、「あそ」。
そういう形ができたところへ、もっともらしい漢字を当てはめて「阿蘇」。どうでしょうか。阿蘇山も火口に水がたまっててあさい湖ができていた、と考えれば、せつめいできるのではありませんか
、、、、、、、、
風がささやいていたのです。こんな「風」になりたいですね(^.^)
※吉田茂樹『日本古代地名事典』 新人物往来社