2013/02/06
ガラシャ夫人隠棲の地、味土野の里を抱く標高613mのこの山を地元の人は、行者山と呼びます。
上は 17日スノーシューコースから見る行者山 左端 真ん中アタリが味土野の里です、
この行者様とは役小角を創始者とする修験道行者たちのこと。
別名、金剛童子とも。金剛童子とは、童形にして憤怒の相をなす密教の護法童子の一子。
行者さんたちは、太鼓山の頂きの碇高原の上山寺を基地にして、イチガオ、金剛童子山に展開し、それらの峰は行者道でむすばれていたであろうと澤先生。
スノーシューコースは太鼓山、イチガオ、金剛童子の三峰を見ることができます。
行者道、そのコースはどのように結ばれていたのかを想像できるのも楽しいことです。
また、金剛童子からは、厳しい修行の場になったであろう美しい滝がいくつも流れ落ちています。
修験道行者は弘法大師の例を挙げるまでもなくまた、探鉱師でもありました。
古代、鉄や銅の探鉱に関わった採鉱部族はこの金剛童子を奉載したといいます。
彼らが探し歩いたのもこのような岩が荒々しいむき出したところだったはず。
この尾根を向こうから見る山のやさしい姿からは、地名に刻まれたそのような歴史は、とても想像しがたいことです。
手前の竹野川には、最近、コウノトリが飛来しています。