丹後秘滝紀行 2日目
滝は次のようなところに出来ています。
①断層ができると、地層に上下の段差が生じる
②固い岩脈とやわらかい地層があるところでは、水の浸食作用でやわらかい地層だけが削りとられ、そこに段差ができる。
③古い岩層の上に溶岩が流れこむと、その溶岩の流れの末端に段差ができる。
④本流と支流が合流する場所では、本流の方が浸食カが大きいため、支流の川底と段差が生じる。
⑤地滑りで滑落して崖ができる
滝探しの目安です。
また、滝を形成する岩が堆積岩地形なのか、火山岩地形なのかによって形に特徴が生じます。
堆積岩地形では砂岩、泥岩の互層構造がみられ、火山岩地形では、柱状節理構造などが見られます。
さらに形の上では、直瀑、段瀑、渓流瀑の三つに分けるのが基本のようです。直瀑というのは、水が垂直に落ちていきます。段瀑は水が滝崖を伝わって数段重ねて落ちます。これらを組み合わせて観賞してみてください。たとえば、世屋川源流の銚子の滝。
この滝は、堆積岩地形で地滑りにより滑落がおきたところにあり、砂岩、泥岩の互層構造がみられる直瀑、と言うことになります。
2日目のスタートは、京丹後市網野町新庄奥の滝。
柱状節理の美しい玄武岩の岩体にかかります。霧降りの滝と呼ばれて名のある滝です。一帯の玄武岩体の山は、滝山と言うほどで沢にはいくつも同様の滝があり岩に不動が刻まれるなど信仰の場所になっています。
(↑ 木津 岡田不動滝)
弥栄町溝谷川水系に移動し吉津道にとりつきます。上り詰めると谷に沢音。
二 金剛童子山の北西側谷の滝
滝の落水口
吉津村碑を通り鞍部を越えれば宇川水系に入ります。背後から味土野へ降ります。
三 味土野大滝 高さ約35m ガラシャ夫人隠棲の地から深く谷をうがっています。滝の岩体は頁岩。。
頁岩はきめの細かい堆積岩のため、水流に交じった土砂によって、すり鉢のような滝壺を作ることがあります。味土野道を下る途中、左から流れ出る沢、ゆずりは谷の奥で見られます。
四 ユズリハ谷すり鉢滝
霰は、味土野・駒倉からの水と木子からの水が一緒になるところ。ここをフクジュソウの美しい須川方面に遡ります。
五 熊谷の滝 須川渓谷は丹後半島を基盤の花崗岩に届くまで深く穿った谷です。
ちなみにこの谷を木子まで登れば、源流滝。その一つはこんな形をしています。
帰りの仕上げは、野間亭のソバ。
以上、丹後半島の滝巡り。火山岩、堆積岩、基盤岩・花崗岩それぞれに由来の違う特徴のある滝を一挙に味わえるツアー、いかがですか。
を遡航し、
※ 工事中続く
一
最後は道の駅てんきてんきむらで休憩して解散。