オナモミの実。
いきなりですが、細川幽斎さんの軍師はこのオナモミ! 稲垣栄洋さんの話※を読んで思いましたよ。
というのは、本能寺の変!光秀の娘、息子の嫁、玉をどう処遇するか 光秀が勝てば玉は宝もの 秀吉が勝てば逆賊の娘、この上ない厄介者。 しかし、光秀が勝つか秀吉が勝つか状況は見通せない、どちらにかけてももリスクがある どうするか!彼の考えは、「どちらにも」対応する策をこうじること。そうして選択したのが味土野に置くという案!これなら状況がどちらに転んでも説明することができる訳です!
さて、一方のオナモミ、このいがいがの生えた殻、意外と堅いのですが、その中に種が二つ、 同じ大きさではない大小の種だということともう一つ発芽時期がそれぞれ違うという秘密があるのです。大きい種は春になったらともかく芽を出すようにインプットされています。小さい種は、もっと遅くなってから芽を出します。 春になったといっても寒い日が続く年もあります。そうなると種の存亡に関わる事態が起きます。オナモミは、発芽時期を早い物と遅い物とを一つの殻の中の二つの種で分けておけばどうでしょう!逆境にははふたまた戦略で。厳しい自然を生き延びるのには、金か汗か知恵を出さねばなりません。植物には知恵しか出す物がないのです(^.^)。
細川幽斎さんというのは当代きっての学者知識人、その学識のフォローするところ植物学に及んでいたと考えると、彼は生き方を「オナモミ」から学んだかも、と想像した次第です。
※『身近な雑草のゆかいな生き方』