男山のAさん邸。
石組みのすごさもさることながら、もっと興味深いのは、これらの石が自然石で、採集地がこの付近のたんぼ、河原であること。
材質は主にかこう岩。丸い、これは水が転がした物です。大きい、これは相当な水量、水流のある河川の上流域から中流にかけてでしょう。
裏の山から流れてくる川のできる仕事ではないのは明らかで、かって、この付近はそういう大きな河川の流域だったということでしょうか。
『京都地学ガイド』は、もう少し異なった見解を述べています。これらの石は、2000万年前に起きて丹後半島を形成した断層運動を語っているのだと。
「今から約二千万年ほど前に激しい断層運動によってできた高い崖から、ガラガラとくずれおちてたまったものだと考えられています。この崖はれきで完全にうめたてられ、今はただ、れき岩のみが当時の断層運動を現在に伝えているのです。このれき岩は、厚さが五百メートル近くもあることから、当時の断層運動がいかに激しいものであったかがうかがえます。」※さいとうきいち氏のサイトより
そう言われれば、縦貫林道鼓ケ岳付近の崖や高山観察道からから見える崩れた山肌には礫岩が埋まっています。
そうなんですかあ!しげしげとお庭を拝見させていただきました。