サケがこの川に上りますよ、という立て看板。
それは確かなんだそうです。
「世屋川の鮭」と題して2011/11/28 付けで週刊 マリントピア に写真付きでアップされています。 marinetopia.blog.fc2.com/blog-entry-9.html
「2号館と5号館の間を流れる世屋川では色んな生き物が姿を見せてくれます。その中で毎年この季節に出会えるのがこちら、鮭です。 見えるでしょうか?
(↑ 週刊 マリントピア 様添付写真)
草むらにうまく隠れています。とっても警戒心が強く、人の気配に気付くとすぐに逃げられてしまいます。 産卵のために遠い海からはるばると生まれた川へ戻ってくる鮭。傷だらけになりながらも頑張っている姿は思わず応援したくなりました。」と。
「遠い海からはるばると生まれた川へ戻ってくる」ことを母川回帰性といいます。その秘密にについてですが、広く回遊するときは ◇太陽コンパスや偏光を利用したり磁気を感知して移動する。 ◇海流にのって移動する。または海流に逆らったり適水温と餌を求めて移動する。 沿岸域に達したとき、よく似た川の中から母川を探せるのは、おそらく子どもの頃の川の匂いの記憶であろうといいます。 日置の農家さんは、世屋川の水で作った米はおいしい、山が深いからだと思うと。それはサケにとっても同じこと
(↑ 河口での水遊び)
サケは縄文時代を作った食糧です。縄文時代の森はブナミズナラクリの森でした。高山ブナ林を水源とする世屋川にはその匂いが残っているはず。
(↑世屋川の源流の森から日置の河口)
としたら世屋の川に登るのは、迷いサケではなく、訳合って上ってくるのです。 また、砂礫質で湧水のある河床がサケの産卵床になるそうです。 下世屋にも、とマスやサケの思い出を語る古老がいらっしゃいました。龍渓・魚止め滝までは遡上したのでしょう。
しかし、いまは河口から数百mに堰堤。そこから先に上ることはできません。産卵適地はこれより上にあるのです。それなのに親水公園のようにはしてあります。ちょっと逆、隣の谷の波見川にはいい魚道が設けられ、遡上が保障されています。川は水の道ではあっても命の回廊でもあります。魚が普通に上っていたのであれば、その環境を壊すことのないように措置した上での親水公園ではないかと思うのです。
(↑ 6月 アユの試験採捕 許可を得た漁網を使用しています。)
アユの場合も同じ悩みがあります。
生き物に優しい河川環境を復元してやれば、もっと大きく、たくさん生育できるようになるのではないでしょうか。
複雑なリアス式海岸のなかの一つの入り江をここと認識し、さらにまたその湾に注ぐ幾つもの川の中からこの川と決めて遡上する不思議な力を持った生き物はまさに守るに値します。その生き物のために一肌脱ぐ!波見川のように(^.^)、
どうでしょうか、
「京都府水産事務所様」