雲海が思うほどに出ていなくて残念、、、そんなことはどうでもいいんです。
いま、この雲海の下に湧水の川底で水の温まるのをじっと待っているサケの新しい命がいるのが問題、もう孵化しているはず、その命の息吹を感じようと思って。
さて、①その稚魚。まもなく、川を下り、橋立の内海から、宮津湾へ、さらに若狭の海から日本海、北の海へと回遊の旅に出ます。
一腹1000~6000のイクラ。数十匹が産卵したそうですからその数は?。
回帰率は2~5%残りは、稚魚から成魚にいたるいずれかの間に他の命を養うことになるわけです。
というわけで、天の橋立大観望は、野田川サケの回遊ルートが見えるビューポイント。
さて、その②。命の大回遊のポイント。
◆産卵場所が水温8℃のところでは60日程度かかって孵化し50日程度で腹部の卵嚢の栄養分を吸収し終わると浮上する。浮上時は5cm程度でプランクトンを主とした捕食を開始する。
◆海水耐性をつけ、3月から4月頃に日中に群れで移動し降海する。。 降海直後は塩分濃度の低い汽水域で過ごし8cmを越える頃に、沖合に移動する。
◆当年魚は夏から秋にはオホーツク海の水温8℃前後の水域を生活域とし主にオキアミ類などの動物性プランクトンを捕食している。水温が5℃程度になると北西太平洋に移動し越冬をする。
◆越冬後はアリューシャン列島からベーリング海中部を餌場として分布し、秋には37cm程度まで成長する。水温が低下する冬期はアラスカ湾で越冬し夏はベーリング海まで回遊する生活を成熟まで繰り返す。 ※ウィクペディア
「海の中は見えないけれど命のドラマがあるんだね、、、」世屋野みみず
野田川のサケの問いかけることは、世屋川のことを考えること、丹後の人間はどう自然と向き合い闘いながら生きてきたかと言うことにつながること、これはほんとうのことです。
この世屋川河口にイサザがのぼってくるのもまもなくです。