冬水たんぼの森本たんぼ。
温かさの戻った今日、コウノトリ飛来。
以下、『冬期湛水(とうきたんすい)/冬水田んぼ(ふゆみずたんぼ) | 田力ノート
tarikidict.jugem.jp/?eid=40 – 』より。
1 冬水たんぼの効果
・水田が水鳥の餌場となる効果。
・水田がカエルの産卵場所となる効果
・田面水に微生物が増加し、それにより生物が多様となる効果
・土壌表面を軟化させ、不耕起でも容易に田植が行える効果
・土壌表面に残置する稲藁の腐植を促進させる効果
・土壌表面に形成されるトロトロ層による雑草抑制効果
・田面水中に微生物が増加し、それによる肥料効果
2 歴史
「日本農書全集3 開荒須知/乾の巻 開発」 寛政七年 吉田芝渓 著)農文協発刊
荒れ地を再開墾するには(中略)、次のようにして水田をこしらえる。(中略)秋から冬に水をかけ入れておくと草の根はことごとく腐って泥土となる。春になって凍った土がとけたとき、水を落として掘り起こすと、大いに人手が省けて掘りやすいものである。掘り返してまた水をかけ入れ、牛馬を入れて五、六ぺん土をかかせると、昔から耕作してきた田と同じようになるものである」と。
グレートサンクス!
冬水は生物多様性の意味は大きいもののそうすることによって収穫はどうかというと、必ずしも「増収」につながるものではないとのこと。
従って、推進するために、「助成」を行っているところもある。また、そうして作った米には付加価値がついて、収入安定につながっているとのことです。
以下『 蕪栗沼のふゆみずたんぼ – 生物多様性センターwww.biodic.go.jp/biodiversity/…/pes/…/satotisatoyama01.html 』より
1 助成
ふゆみずたんぼ農法を採用している農家では、収穫量が9.5俵(570kg/10a)から7俵(420kg/10a)以下に減少しました。しかし、これは農薬・化学肥料不使用によるものだけではなく、稲株数を減らして病害虫に強い稲体づくりを図っているためだと考えられます。平成21(2009)年現在、ふゆみずたんぼに取り組む農家は、以上のような減収補填のため「田尻地域水田農業推進協議会」より、冬期湛水+農薬・化学肥料不使用栽培を条件に産地づくり交付金で8,000円/10aの助成を、大崎市より農薬・化学肥料不使用栽培の第三者認証費用の5,000円/10aについて補助を受けています。また、農地・水・環境向上対策において、共同支援で4,400円/10a、営農活動支援(冬期湛水+不耕起栽培)で6,000円/10aの交付を受けています。
2ブランド米
ふゆみずたんぼ米このふゆみずたんぼ農法で生産されたお米は「ふゆみずたんぼ米」というブランド米として、慣行栽培(※3)米(60kgあたり14,000~15,000円)と差別化を図り、付加価値の高いお米(60kgあたり23,000~24,000円)として販売されているため、結果的には農家の収入の安定化にもつながっています。
それにしても、コウノトリは巨鳥で大食漢。他の水鳥たちもの生育も維持しようと思えば餌の裾野を広げなければなりません。ブナ水たんぼの特A米でコウノトリ、ブランド創出もなかなかのことです。