藤織りお婆ちゃんに孫が頼みました。「お婆ちゃん、うちらにも藤織り教えて!」
(↑ 川北亮司さん 撮影)
昭和47年のことです。
地域に伝わる宝物作りの実際にふれ、困難を乗り越えながらの貴重な伝承につまっている知恵と技術を学び、地域に誇りを持とう!
そんな思いをもって春の藤切りから糸作り、冬の織り上げまでを卒業制作にしたのです。織り上げた布には、藤の葉と学びの象徴ペンを組み合わせた「世」の字を刺繍しました。岩ヶ鼻の岩井寺の前住職岩瀬慈尊先生を中心にして、世屋上分校、世屋上小学校生徒先生みんなの取り組みでした。
(↑ 岩瀬先生撮影)
この校旗、世屋上分校最後の生徒とともに日置中学校に下りていきました、昭和51年のことでした。
その日置中学校も橋立中学校へ統合!藤織り校旗は制作関係者や地元住民の見ることのできる、藤織りのふるさと、「かみせや」に戻してもらえないかという要望にこたえ,里帰りすることになりました。
今後、世屋高原休憩所に掲示される予定です。
京都新聞3/30付け丹後版に紹介されています。