うわー!なんダーこれ!感」 二つのスポット
2012,4,20
死の世界へ通じる窮屈な不安感と蘇りに通じる開放を体験する、そんなとき、うわー!なんダーこれ!とさけぶとしたら、そんな場所が丹後には、二つあります。
一つは、犬が岬トンネルがそれに当たるでしょう。ただし、間人から平方面に走るに限ります。ぶいーん!トンネル特有の音、空間の狭さ、薄暗いオレンジの照明、時間にして十数秒。その窮屈さは死の世界へ通じる不安感を醸し出します。そして、出口、まぶしさに目をしかめて再び開けた時にみえる海、河岸段丘の棚田。その解放感は、蘇り感そのものです。今の時期なら、サクラ、朝なら、太陽が演出してくれます。トンネルは数々あるが、こんな条件のあるトンネルは、犬ヶ岬トンネルの他には「雪国」のトンネルしかない!(としておましょう)
二つ目は、日置から下世屋をへて上世屋へ辿る道。下世屋を過ぎると谷間の道は、くねくねと狭くなって谷も次第に深くなります。この先に人が住む里があろうとは思えない!坂の角度が急になる、戻ろうか、進もうか、時間にして、約5分!えいままよ、もう少し、とアクセルを踏み込んだところに空へ広がる棚田。畔のまろやかな曲線の優しさ。
二つは共通します。トンネルを抜けたところに、坂の道を登り切ったところに待っているのは、過疎の極みの世界です。上世屋の中学生は、40年前、新入生0、宇川の中学校一年生は8人。野球少年もチームをつくるメンバーがそろいません。二年後の統合が決まっています。日本の現代は忘れていくけれども、土にゆだねた暮らしを営々と営なむ人たちが守っている、生き物の時間が息づいている世界です。
生きかわり 死にかわりして うつ田かな 、、、、それは、水の世界です。
世の中、ややこしげな怪しげなパワースポットばやり。しかし、ここは、よほど上等で正真正銘のパワースポット!
まもなく5月の連休。「うわー!なんダーこれ!」体験、してみませんか。
上世屋のサクラは、三分咲き、松尾の一本サクラは、ちらほら咲き、連休まで咲いていますよ。また、欲を言えば、下世屋から左折、村の旧道を進んでみて下さい。水上勉さん描くところの「五番町夕霧楼」の悲劇のヒロイン夕子ゆかりの松源寺、V字谷にかかる龍渓橋をへて新バイパス一人地蔵に合流できます。うわー!感がいっそう高まること請け合います。
お問い合わせは、丹後観光の入り口、宮津市エコツーリズム推進協議会へ!