台風雲が通り過ぎたあとの空。
どこまでも透き通って何ともいえず神秘的な空、この色「雨過天青」といって焼き物・青磁に由来する色だそうです。
それについて、NHK ・「美の壺 」では次のように紹介していました。
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中国の皇帝たちの愛でた特別な器、青磁。十世紀、中国の皇帝・柴栄(さいえい)は『「雨過天青雲破処」の器を持ち来たれ』と命じたといいます。
「雨過天青雲破処」、、、どういう意味か!
青磁の青の再現を目指してきた日本の陶芸家・島田幸一さんは青といってもさまざま、その中でどのような青が理想とされたかについて、いっているのだと、
「青い色といっても、空の色から、湖の色から、いろいろあります。その中から、雨の過ぎ去った後の雲の切れ間から見える空の色、つまり「雨過天青雲破処(うかてんせいくもやぶれるところ)」という色」と解説されています。
しのぎを削り合った陶工たちはその色合を出そうと、雨を待ち、そして止むのを待って工房から飛び出し空を見上げてその色と作品を比べて一喜一憂していたのでしょう。けれど、雨上がりならどこでもその色は見られるのかというとそうではないでしょう、
10世紀の中国の穢れなき大気、それが前提、世屋の里の大気は、それにちかいのかなと思います。