宮津エコツアー · 柿、喰いならんか!

柿、喰いならんか!

Tさんの庭を屋根ずりの雪が溜めた。

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こんなに早く溜まるのは珍しい。南国四国にも大雪というのも異常。それは日本上空の偏西風が南に蛇行したことで、その北側にある寒気が南下しやすくなったためだと気象庁。問題は、その蛇行の原因。温暖化で熱くなった赤道付近の海からの水蒸気の蒸発というのがあるということ。全体としては暖冬という予想ではあっても、それで油断しているといけない、集中ゲリラ豪雪がどこにいつふるかわからないということを再認識。 もう一つ、強い寒波か゛日本海沿岸の海水温か゛さがっていないときに来たこと。ここでも大量に水蒸気か゜供給されたのだそうだ。そういえば、思い当たるのが、沓島の浮き方。島がきえんばかりだった。そんな島の浮き方も降雪の目安になるかも知れない。

Tさんは柿くいならんか と取り置きのを家にとりにもどってくれた。

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寒さにあたった柿はつやつやとして冷たくてうまかった。中には鳥のつついた跡の残った物も。 それにしても、野には柿がたくさん残っている。 IMG_0975

食べ物が乏しくなる冬、鳥には重宝なことだ。ところで、鳥は青い柿には目もくれない、赤に色づいてからしか食べない。赤がわかる。「鳥類などは、4色型色覚をもつと考えられている。これらの生物は、ヒトでいう赤錐体、緑錐体、青錐体のほかに、波長300~330ナノメートルの紫外線光を感知できる錐体網膜細胞を持つ」ということだ。♪赤い鳥小鳥なぜなぜ赤い赤い実を食べた♪ ネコは木に登って柿を食べたりはしない。赤がわからないらしい。緑錐体、青錐体の二つしかないという。夜間の活動に適応したためだ。サルも人も森に潜んで暮らしていた頃は同じだったらしい。しかし、森から出てくらすようになって退化した赤を認識する経路が再生して3色型色覚を有するようになったということ。 柿の色を美味そうと思えることをあらためて幸せに思えた。

ところが、哀しいことに木に登ってこの柿をぼる子どもたちがいなくなった。赤錐体が退化したのかもしれない。

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