宮津エコツアー · 農薬と人間

農薬と人間

アヤメに蜜をもらいに訪れたマルハナバチ!

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さて、彼らに農薬、特にネオニコチノイド 系の農薬が有害ではないか、と疑われる現象があいつぎ、検証実験が行われて、やっぱりそうだ!という実験結果がでたとニュース。
実験方法は純粋な砂糖水とネオニコチノイド 混じりの砂糖水とを並べて置き、ミツバチが集まる様子に変化はあるかを観察する、、その結果、ミツバチは、好んでネオニコチノイド 混じりの砂糖水に集まったというのです。言うは易し、行うは難し。発想は単純なんですけれど、もともと小さなクローンのような生き物、どれがすったやつでそれがどう変化して、、などというのを量的に追い続けることも至難の業。住友化学などが生産しているということですが、農薬メーカーも納得しない、アウトドア、というすべての動植物にさらされるという条件下で農業を営むのはたいへんなことです、すぐには「そんなことならどもならんほっとけん」とはならない、議論がつづくようです。

一方、除草剤の世界にも共通の問題があるなか、食の安心最優先て゛安全対策にこだわった農法て゛おこなわれているのがこの田植え。

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(↑ せや姫たんぼ 飯尾醸造さん 田植え 05/23 10:57)

稲の苗が根付く間、他の草たちの芽生えをおさえるというアイデアでマルチする、紙なのでやがてとけて土になるのです、、。

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ちなみに、化学殺虫剤ネオニコチノイドの前身はニコチノイド。タバコの葉に含まれるニコチンを利用したものです。タバコが毒を含む、これは彼らが身を守るための自衛措置。それを農業に利用しようとするのも人の知恵、、けれども、人体に対して発がん性を持つことが明らかになって生産停止になったものです。それを「改良」して登場したのがネオニコチノイド。

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それにしても、ニコチンの毒性は青酸に匹敵するという認識があるのに、「ネオニコチノイド」改良タバコだと販売し続けるのも、核兵器を必要悪といって保有し続けるのと同じで、ものの順番のわからない人ってこまったこってす、、、というミツバチの呟きにウスバシロチョウもうんだうんだ、と賛同。

 

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