宮津エコツアー · トチの森

トチの森

森といっていいほどトチノキの生育密度の高いエリアが縦貫林道にはあります。

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地滑り崖を背景に崩落土砂の堆積した地形、トチのために作られた地質と言っていいのでしょう。
滋賀県では、幹回り980センチ樹齢500年以上と推定される巨木が見つかったとか。
それには及ばなくても、一本一本に巨樹の風情が漂っていて、なかなかの見ものです。

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豊作の年にはたくさん道路にも落ちていて、拾うことが出来ます。

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「トチ餅で食べるということは、世屋ではしませんでしたなぁ」。藤布をつたえた里にトチ食の技術は伝承されていません。実は保存がて゛き、餅は軟らかさをながく保っているという栃の実を活用しないというのは、すこし意外です、食べなかったとは断言できません、巨木があること自体、飢饉凶作に備えとして手を付けてはならないという暗黙の言い伝えからなのでしょう、、しかしトチを食するまでにかかるたいそうな手間や薪炭林には栗の木がたくさんあることを思えば、いつ頃かは不明ですが、食生活の素材、飢饉への備蓄としては外されたのだろうと推測しています。

食べるのには手こずるトチですが、命の木でもあったといいます。苦みの成分はサポニンやアロイン、その他抗菌性をもつ物質を含むと言うことですので、たとえば、種を乾かした粉末は胃病に、腫物やしもやけにはに米飯と混ぜて貼り付け、また馬牛の眼病には種の液汁が効いた、あるいは、春先の赤い若芽のねばねばした液は寄生性皮膚病(タムシなど)に、もんだ生の葉も切り傷や虫刺されになどなど、民間薬として広範囲につかわれていたということです。

さて、このように広範囲な有用樹を「tOCH・Iトチ」と呼んでいたのはいったいだれたちなのか、それについては、朝鮮語源ともいいますが、アイヌのひとたちか゛、果実を「トチ」とよびなしているということなので、これはもうアイヌ語源言。

 

だれが

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