宮津エコツアー · オチウ・チリ~恋望の鳥・セキレイ~ 

オチウ・チリ~恋望の鳥・セキレイ~ 

だれでもセキレイという里の鳥。

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ですけれど、身近すぎてそこまで!

それがどうかしました?

どうもこうも、天地創造に関わる鳥、というのは忘れられています。
アイヌの人たちは  私たちはどこから来たのか、という疑問を解く鳥と考えたんですよ。

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アイヌの人たちは、  天地はこうして創造されたんだという神話を伝えています。
、、、、、
昔、世界は一面の泥しかない沼地でした。陸地となるべきものは虚しくその中を漂い、空を飛ぶ鳥もいなければ海を泳ぐ魚もいない、莫寂とした死の世界でした。やがて空の彼方から風が吹き始め、七重八重の雲が現れ、天上の神々が現われました。最も高い天に住む真の造化神は、この世で最初の鳥としてセキレイを創造しました。このセキレイこそが地上の創始者です。
セキレイは真の造化神の命を受け、光の尾を引いて地上に舞い降りました。泥海に降り立ち、勇ましく羽ばたきながら水をはね散らし、足で泥を踏み固め、その長い尾を上下させて地ならしをしました。そのうち乾いた陸地が現れ、水は海となってさざなみを起こしました。
セキレイの働きにより、海に浮かぶ島が出来上がり、列島を形作りました。ゆえに、アイヌは世界をモシリと呼びます。モシリとは「浮かぶ土」という意味なのです。
※アイヌ神話に於ける天地創造譚
www.marino.ne.jp/~rendaico/ainugakuin/…/tenthisozotanco.ht…
その長い尾を上下させるのは、地ならしをするため、大地を作ったのはセキレイ、なんともスケールの大きなファンタジーでしょう。

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そんな神のとりですから、当然「セキレイ」とは呼んでいませんでした。
アイヌの人はこう名付けました。「なお、この世に最初に人間が生まれたとき、セキレイは尾を上下して、夫婦の交わる方法を教えたといいます。人間が地上に繁殖※繁栄?安田したのはセキレイのおかげなのです。アイヌはセキレイを恋望の鳥オチウ・チリと呼んでいます。」
素敵な名前じゃないですか。恋望の鳥オチウ・チリ!
セキレイが、人間に子どもの作り方を教えたというおはなしは、日本書紀も神代のこととして、こう伝えます。
『遂に合交せむとす。而もその術を知らず。時ににわくなぶり(※セキレイのこと)有りて、飛来りて其の首尾を揺す』と。

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セキレイが、「首尾を揺す」という特徴は、ヨーロッパでも。
、、、
セキレイはミソサザイからしっぽを借り、そのまま着用しているのでいつも後ろめたく、ちゃんとしっぽが着いているか確認したくて振るのだという。ミソサザイはしっぽが戻らないことを酷く嘆いたが、まっとうで優しく温かい家族の中でしっぽのことをやがて忘れ、幸せでいるのです、、、ルーマニアの民話(「りこうなおきさき」(岩波書店)モーゼス・ガスター文、光吉夏弥訳。)

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(上 ネット画像借用)

、、、、
まあ、どうしてあんなにぴんこぴんこしっぽをうごかすだえ
なんちゅうとりだえ
しらんなぁ
いしをたたいとるようだがなあ
そうだ、そうなら「いしたたき」鳥だ、
想像、は創造につながります。

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