波に揺れる小舟から海の中を覗き、
捕っておられるのはアワビ
丹後の海では、アワビの産卵期である9月~11月は禁漁です。この間に産卵するのです。
解禁は12月から。ということは、海の荒れることが多い冬の漁ということになるのです。
箱眼鏡で海底をさか゛して、みつけたら、鈎棹て゛引っ掛け、はがして、めくれたら網棹て゛すくいあけげる、
そういう作業を、揺れる小舟のうえでやられるのです。外科医のスコープ手術にもにた熟練の技です。
近くで釣りをしてらっしゃる方の話だと、いくらだと聞いたら、5000円なら売るで、ということです。
幾つ?
一つ!
さて、栄螺 サザエ。浅蜊アサリ。蠣カキ。大事な海産物です。いずれも虫編を付けています。ところが、アワビ、これは鮑、魚偏なのです。みな、同じ貝なのになぜでしょう、、、
じつは、『蚫』、これをアワビと読んだ時期もあったというのです。
ややこしいです。
『調べてきなさい!』小学生高学年の冬休みの宿題にいいかもしれません。
まちがいなく、研究心、探求力、説明力の向上に寄与しますよ(^.^)
もちろん、給食でたべていただいて、殻もみせての上で、です。
(上 2/5 波見海岸)
ところで、 片側にしか殻がないアワビ、もう一枚はどこへいったの?「片貝の合わぬ身」がアワビの語源とされて流布しています、
これもこじつけ的説明じゃないかとおもいます。発案した人が海女さんたちなら、おそらくそんな発想はしません。形も色も岩に合体していてて見つけるのも苦労、しかも、がっちり張り付いていて剥がすのも苦労、その苦労感に語源があるようにおもいます。
英語では、Ear Shell 。耳の形の貝。よほどすっきりしています。