「春は空から そうして土から かすかに動く」と 長塚節。
山里の春は畑を耕す鍬の音から。
鉄を手に入れた古代の人たち、野を開き、米を作ることが、嬉しくて楽しくてたまらなかったのでしょうね。春の畑で鍬振るてるみさんの姿は、日本人の歩みのCDそのもの。
ちょっときかせてあげましょうか、、、
16日
山畑や明日を信じて鍬始 中川康子
鍬始め一と打ちごとの土の色 矢口由起枝
20日
鶯や農をたのしむ鍬遣ひ 瀧 春一
23日
山桜あさくせはしく女の鍬 中村草田男
ほがらかに鍬に砕けて春の土 皿井旭川
27日
代田うつ鍬やあげをる水煙 高濱虚子
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以上の句「ショウちゃんのブログ 俳句のある風景」より。
これは優れもの、鍬だけで、古今の句275句。グレートサンクス。