宮津湾は美しい!
海星公園の風の谷から見る宮津湾の光ったり風が走ったりする海としての美しさ、これは海の真珠だ!とつねづね思うこと。
さて、「京都府は5日、「京都宮津湾・伊根湾」が、国連教育科学文化機関(ユネスコ)後援の非政府組織(NGO)「世界で最も美しい湾クラブ」に正式加盟することが内定したと発表した。府内初で国内3カ所目。府と宮津市、伊根町は国内外に発信し、環境保全活動や観光客増加につなげる。」 と京都新聞。おおぅと思いました。ようやくみとめられたか、と。
が、湾の美しさを表すものはなんなのか、いまいちわからない、ひきがえるの雄はひきがえるの雌を美しいといいますし、あばたもえくぼですし、、と思いながら続きを読みました、
「同クラブは自然保護や観光振興などを目的に、1997年3月に設立。これまで25カ国38湾が加盟し、うち7湾が世界遺産に登録されている。日本では松島湾(宮城県)と富山湾(富山県)が加盟している。魅力的で優れた自然を有することや地元のシンボルであることなどの基準を満たす必要がある。7月20日、フランスでの同クラブ役員会で内定した。両湾は、「海の京都」の魅力を連携して発信するため、2015年1月に加盟を申請。宮津湾は日本三景・天橋立があるリアス海岸の地形が特徴で、宮津市は加盟を天橋立の世界遺産登録への弾みにしたい考えだ。」、、、、
あまのはしだて、「海の京都」の魅力を発信、けっきょくそこかぁとなると周辺の地域は引いてしまうところがあるというのは、毎日新聞宮津支局安部記者の指摘したところ。
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信頼築く努力を 昨年の海の京都事業では7市町に重点地域を設けて受け入れ態勢の強化を図り、メディアプロモーション効果でテレビ番組も取り上げた。だが、それ以外の地域は「蚊帳の外」。山海を愛する住民は「対象外」とされ、事業との接点はなかった。誰のための観光なの? と疑問を抱く人は少なくない。日本海岸の旅館の女将は「テレビで絶景が流れて多くの観光客が訪れても、地元はよそ事でしかない」と訴える。
「住民が自然や歴史に根ざす暮らしの価値を共有して、その価値を向上させること」。観光庁がブランド観光圏を選定する上で課す要件だ。海の京都DMOも「地域主導」を全面に掲げる。ならばまず、住む人と信頼を築く努力が必要だ。やる気ある人の声に耳を傾け、それを実現する方法を一緒に考えることこそ、府民が願う「観光地域づくり」ではないだろうか。毎日新聞2016年6月29日 地方版【安部拓輝】
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湾のビューポイントを天橋立に固定化する傾向は強く、それに拍車をかけるだけのことになるのなら、寂しいかぎり。しかし、幅広く宮津湾の自然の多様な美しさを探す機会になるなら大いに賛成、
まあ、天橋立に来られて、伊根へ行かれるときには、「京都府立丹後海と星の見える丘公園風の谷展望台経由で動かれることをおすすめしますよ。
さて、20日 、橋北エリアの地形・地質・風土と人々の暮らし「モデルフォレスト運動・世屋の森 第二年次第六回プログラム」は、ここからスタート。海星公園・道路崖→世屋の棚田下川橋と龍渓→ せや観音堂と銚子の滝(地滑り崖の堆積岩地層と石炭試掘跡)
→藤織り見学( 京都府無形民俗文化財 国指定重要有形民俗文化財)
→湿地再生畑 (森の整備、炭焼き再開、放棄湿田の再生を目指した農園の巨石と黒ボク)→おおふけ湿原 (高層湿原のボーリング調査からわかったこと)→松尾田圃の農業用水池→木子植物化石地層をめぐり、講師の小滝篤夫先生に、世屋高原の暮らしを、大地の成り立ちまでさかのぼってスケール大きく掘り下げていただきました。
このプログラムの目的は、~みんなの力で丹後の海里森のつながりを豊かにつむぎ直そう~と言うところにあります。今回の参加数は25人、地元の方が見学に参加してくださって案内してくださったり、高校から先生や生徒さんの参加、また遠くは大阪から朝五時出発で参加などをえたことは、また一つ成果を得たということなのだと思います。
さらに、観察中にみかけた大型のコウモリ、初めてみました。
大きさは鳩のようと思ったほど、
「京都府レッドデータブック2015では、府内にすむ11種のコウモリのうち、ヤマコウモリやテングコウモリなど7種がもっともランクの高い絶滅寸前種(ぜつめつすんぜんしゅ)になるなど、府内のコウモリをとりまく環境はきびしいものになっています。コウモリがねぐらやかくれ家としているほら穴や樹洞(木の穴)が、森の開発(かいはつ)や大木を切ったことで少なくなってしまったことが大きな原因といわれています。これらを保全(ほぜん)して、コウモリのすみかを守っていくことが大切です。」と京都府。
どうも「きくがしらこうもり」かもしれないということのようです。
「生息地の現状」については「京丹波町質志鍾乳洞や京都市右京区京北下中町新大谷マンガン廃鉱で発見例があったが、いずれも1~5頭である。どちらもそこには常駐せず、時々数頭のみ見かけるという状況であり、もちろん繁殖をしていない。一方、南丹市美山町京都大学芦生研究林では林内を飛翔しているのが1回のみ発見されたので、林内にあるというマンガン廃鉱を昼間の隠れ家にしている可能性が高いが、未確認である。本種は通常は数百の群れをつくるが、京都府ではそのような群は発見されていなかった。しかし、2003年以降、新たに舞鶴市の3つの戦跡、福知山市の2つの隧道など、京丹波町の導水路、京都市右京区の隧道と放棄人工洞、和束町の廃坑から生息が確認された。しかも京丹波町では、50頭もの幼獣が見つかり、繁殖していることが明らかになった。これら新たに発見された洞窟での生息確認数は1~100頭であり、ほとんどが30頭を越える群れであった。すなわち、もっと調査が進めば、100頭を越えるような大きな群れは少ないかも知れないが、京都府全域から生息が確認される可能性もあり得る。」
だとすると、発見があいついでいるので、ランクは2012年は絶滅寸全種から2015年は準絶滅危惧種に変更ということですが、京都府北部でも生育しているということをしめす初めての事例ということになりますので、大切にしなければなりません。
松尾池の松尾メダカ、
これは遺伝子から調べましょうと小滝先生!
「生物多様性~遺伝子・種・生態系※~保全上重要里地里山500(環境省)」の里の面目躍如。
※□生態系の多様性 山、川、海など様々なタイプの自然があることです。
□種の多様性 動物、植物、昆虫や微生物を含めた様々な生きものがいることです。
□遺伝子の多様性 同じ種類でも遺伝子的特性によって、色、形、生態などに様々な個性があることです
これらも成果でした。
次のプログラムは、森と鳥。朝日がでる瞬間に鳥は鳴き始めます。それを聴く予定です。