宮津エコツアー · 頁岩~太古の地球の歴史を収めた本の岩~

頁岩~太古の地球の歴史を収めた本の岩~

雪崩防止工事、いよいよ柵設置の工事にかかりました。

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世屋の雪圧を受け止めるので相当の強度を持っていなければならないこの柱、新潟で作られたものなんだそうです。また、埋める深さも6mとおっしゃっていたでしょうか。現場の方の話によると、その付近で土が堅い岩に変わっているそうです。色は灰色、なので頁岩の地層があるということなんでしょう。頁岩は堆積岩。日本列島と大陸とが分かれるさい、湖があったことを物語る岩です。

ちなみに、頁岩の「頁」はページのこと。本の紙のようにぺらぺらと薄くはがれる石ということが語源。もともとは泥、それが押しつけられて水分が抜けて堅くなったもので、その地層には化石を含みます。現場の方も、伊根町菅野のここからは化石がでると言われる現場で工事をしたとき、試しに割ったところ最初の石から「魚化石」が現れたそうです。なるほど、「頁」はページのことというとおり、太古の地球の歴史を収めた本と言うことだったのです。先頭打者ホームランをうったような気分だったのでしょうね。

また、「頁岩」は英語では天然ガスをとりだせると話題になっているshaleシェール。

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この工事が、完成したら冬です。

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