宮津エコツアー · げんのしょうこのおもしろさ

げんのしょうこのおもしろさ

下痢に苦しんでいる人にある薬売りが「この薬を飲めばどんな下痢でも治る、この薬草に治せない下痢はない」と服用を勧めた。また一方,頑固な便秘に悩んでいる人に向かっても、薬売りは、「この薬を飲めばどんな便秘でも治る、この薬草に治せない便秘はない」と服用を勧めた。便秘と下痢は正反対の症状、そのどちらにも効くと言うのはちょっともそっとも解せぬ話ぞ、不審におもったあるお殿様、たぶらかしているのではないかと問い質された薬売り、実際にご家来衆の中から、便秘と下痢で悩むものを呼び出してもらい試したところどちらにも本当に効き目が認められたということで、よし、現に証拠を見た、この薬「げんのしょうこ」とせよ!と言うことになったのだそうです。

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また、ゲンノショウコの花って白だと思ってたと言う人がいるかと思えば、私は赤だと思っていたという人もいる、というのがげんのしょうこの花の色。それはなんでも、平安末期同じ武士が、西に基盤を持つ平家は赤い旗、東の源氏は白い旗、それをかかげたので、その地に生えていたげんのしょうこもそれじゃあ私たちもそうしましょうと東は白、西は赤にまとまっていったといいます。しかし、上世屋では、白い花も赤い花も咲いています。そんなことに煩わされることなく力を合わせましょうとおおらかだったのでしょうか。

花の後には。萼の上に塔のような鞘が立ちます。

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この鞘は中に種が入っているのではありません。はじき飛ばし装置。その根本にゴマ粒くらいの五つの種、乾燥したら勢いよく巻あがり、その勢いで種をとばすという仕組みです。
いろいろおもしろい植物です。

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