方無為取んなるなぁ(一部万葉仮名)
山道感があってええかもしれん、冗談冗談!
なんでかたむいたのだろう
蟻さんの穴、モグラ君の穴、、、まさか。
金さんが彫られて建てられたのが昭和12年、80年前。
考えられるのは上世屋は地滑り地だということ。この間に大地が動いて傾いたと見るのがいいかと。
地滑りが原因だとするとこれからも傾きは続く、これから80年後の傾斜は10度。
なおさないかん 必要は感じても、相当な重さのある建造物!だれが、どうやって、費用は、技術も資金もそれなりにひつようです。手を付けかねて年月がたち、人呼んで「傾き金さん」。
ここに声をかけてくださったのが、近くで雪崩防止柵設置を請け負ってられた山城建設さん。
工事にあたって出る残土を花壇用にすこし分けて頂くことを相談したさいに、ここは、学校の跡であること、証拠に金治郎さんがたっているでしょう、このきんさんは地元の石屋さんが地の岩をつかって彫っとくれた謂われのある石像なんだ、質のいい宮津花崗岩でジオパークの語り部にはぴったりだ、しかし、残念ながら、どういうわけか傾いて、直すになおせんし、といって手をこまねいているのは先人の心をおろそかにすることだし、と話したことがきっかけ。
「なおりますで、」
え!
「根を調べてひっぱったらおきるでしょうで」
え!村中呼んできてひっぱるんですか?
「いやいや、重機で。うちの重機持ってきてやったげますわ」
こういうことで、所管する市の建設課の了解をもらって、雪崩防止柵設置工事終了の日に、作業に当たっていただいたということです。
その作業過程。
ゆうっくり エンジンをふかす
しんちょうに どうだぁ
まだだ
しんちょうにしんちょうに
「うごいたあ」
水平になった!
わしもこれから本を読むようにしよう!
金さんもうれしかったのでしょう。空を覆っていた雲が切れて秋の青空、
「5度も傾いた家に人は住んでいられない、きんさんも同じや!」
山城さんのコンビの技術と心意気に感動したことでした。
きんじろうせんせいおはようございます、きんじろうせんせいさようなら、、
子どもの声がきこえたかのようです。
そんなわけで、グレートサンクス、山城建設様!
①金治郎石像傾き補修
②残土活用 花壇整備
棚田状に作ってくださいました。