紅葉撮り!
紅葉現象が科学的にその原理、理由、目的、意義などが解明されてなかった昔、紅葉は、神秘な神業そのもの。
小倉百人一首の撰者、藤原定家氏の歌。
「秋くれて ふかき紅葉は 山ひめの そめける色の かざりなりけり」
山姫さんというのは、「山を守る女神」さんのこと。紅葉は、やま姫さんの幣(ぬさ)。
「わたつみの 神に手向くる 山ひめの 幣(ぬさ)をぞ人は 紅葉と言ひける」〈後撰・秋下〉
幣ぬさというのは、{道中の安全を祈願する時に使う、布や紙などと小さく切ったもの}のこと。
そののどかさが懐かしいですね。
このたびは | ぬさ | もとりあへず | たむけ山 | 紅葉 | の錦 神のまにまに |
ということで、紅葉は「山姫さま」の幣。山姫さんの例で有名なのが「竜田姫」せや姫さんも同じ山姫様。
だからせや姫神社には巨木の紅葉が二本。
しかし、その意味が忘れられているものですから、杉檜の森になってしまって紅葉の生存を脅かしているのを放置しているのです。
が、それは実はいささか本末転倒の話です。