日置のそば祭りでは、当然ながら日置産の手打ち蕎麦がふるまわれます。
出汁もトッピングの大根おろし、ネギ、とろろも、、、みな美味い、
一日で350食出したと朝日新聞。
それにしても、と疑問に思ったのは、だいたい蕎麦は寒冷な痩せ地!というイメージがあるじゃないですか。
日置のような肥沃な暖地で作る蕎麦なのにこんなにうまいのは不思議だと感想を言いましたら、風土に合った改良が加えられて味や香り、収量などの異なる数々の品種がいくつも生まれている、それらの品種をこれまでいろいろ栽培し、日置の風土にあい、食味のいいのをみんなで絞ってきているのだということ。
合点しました、熱心さ、地道さ、共同性、みんなそろってるじゃないですか!
さて、日置は、世屋谷さらに野間谷の入り口出口!
三浦綾子の小説『細川ガラシャ婦人』では
「おお、そうじゃ、殿、味土野はいかがでござりましょう。」松井康之がいった。「みとの?とな」「は、丹後半島の中程にある山の中、あの金剛寺亀山のすぐ傍らにござる」「では、険しい山中だな。女の足ではたいへんなところだが、、、」「男の足でも容易ではありませぬゆえめったに人の寄りつくところではござりませぬ」「道のりは?」「宮津より、舟にて余佐の海を横切り、日置の浜に渡り、そこより味土野まで三里でござります。」「おお、それは近い!」ようやく忠興の声がはずんだ。
と、玉の避難ルートと擬されます。当然、幽閉期間中の人や物資の行き来もこのコース。
※上記の一文、この看板の横に掲示しておくとより「説得力」がでるかも。
もう一つまばゆく感じたのは、取り組みの幅の広さ。
日置が元気だと世屋も元気になります。
このそば祭り、惜しいかな年に一回。是非、今から予定を入れておいてください。