宮津エコツアー · 夏休みをとる植物

夏休みをとる植物

へぇえ、黄花ジンチョウゲ!

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ナニワズ と言う声!(すごいなぁ)
ナニワズといのは、学名Daphne pseudo-mezereum subsp. jezoensis (ジンチョウゲ科 ジンチョウゲ属)。 福井県・福島県以北の本州、北海道、南千島・樺太に生育する落葉小低木といいます。

ところで、ここはガイド研修をかねた視察ツアーに参加させていただい玄武洞です。

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椎カシ、ツバキの木の下に生育していました。

丹後の野間にはなにわずがせいいくしているそうです。けれど兵庫県の、ナニワズではないはず。

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としたらなに?

オニシバリ! 学名 Daphne pseudo-Mezereum 原産・分布 本州(福島県以西)、四国、九州(中部以北)。

どちらも分類 ジンチョウゲ科ジンチョウゲ属 ()で別名「鬼縛り」も共通。

さて、なにわずにしろおにしばりにしろ珍しい植物です。生育地が限定されていて珍しいと言うのでなく、持っている「性質」が珍しい!  「冬緑樹」という言葉、あまり聞かないでしょ、「夏緑樹」は普通につかいますけども。別名 ナツボウズのそのとおり。落葉する小低木だけれども、落葉するのが夏
。秋に葉が出て夏に落葉する!だから「冬緑樹」。

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冬の落葉はわかります。寒くて日差しも弱く日照時間も短い、葉を維持するために費やすエネルギーに引き合わない、と言うわけです。一方、夏に落葉する、これはおかしい! あつーぅ 照らし返すことで照葉樹は対応したけれど、あつすぎるーぅ 仕事するのに能率が上がらない いっそのこと夏休み、工場閉鎖だあ。そういうわけで、夏に落葉、ほんとに「めずらしい」植物です。

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玄武洞の「珍しさ」はジオ話の種、これの「めずらしさ」はエコ話の種。お客さん目線からは両方の話がいただけるとよりリッチですよ、ね。

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