2012/05/27
「イネ以外の生物の共存を許さないかのような現代の水田農耕」は「異常」だ、は、光田重幸先生(同志社大学工学部准教授. 保全生態学(陸上植物) ・植物系統分類学/7月8日予定世屋の夏を楽しむ会の講師)の持論。
棚田の保全、里の景観の保全、さらに、食の安心、安全、生物多様性の回復などの着実な前進が注目されている合力の田や飯尾醸造酢米田は、人間と自然の共生の回復という大きな期待を担った試みです。
苗の旅立ちの今日、井之本さんは、晴れ姿(藤織り)で作業です。
白石さんは、一歩進めて、黒マルチをしないで米作り、
そんな現代農業への挑戦を励ますように、イチョウウキゴケ(京都府カテゴリー 絶滅危惧種 ・環境省カテゴリー 準絶滅危惧(NT) )が、宮ノ前の小川君の田や飯尾醸造田に再生しています。
ちなみに、イチョウウキゴケは、山口県など多くの府県で絶滅危惧種になっています。除草剤や農薬の使用による水質汚染や水の富栄養化、水田などの農地の整備で減ったのではないかといわれています。イチョウウキゴケは、世界中に広く生育する植物であるのに日本では、広い範囲で急速に姿を消しているのです。日本の植物相に何か大変なことが起きているのではと危惧させる現象の一つとされています。