「ひからこ」です、
与謝野町を貫流する「野田川」上流の後野付近の川底です。
川と川の生き物の勉強をする川の学校で、です。野田川には空気式の堰堤がもうけられて、農業用水の管理が行われています。地域の皆さんの協力で、空気を注入し川の流れを一時堰き止めて、しばらく水のない状態ができるのです。今年は、豪雨で川も荒れていましたが、何とか開催。
鮎、オイカワ、亀、を見つけて子供たちから歓声があがります。その歓声にまじって、
「あかいどじょうがおったぁ」
おっちゃんたちからはすぐに注意が飛びます。
「さわるなよー、その魚は刺すからなぁ」
それが「ヒカラコ」
さて、標準和名はアカザ。京都府でも、絶滅危惧種に選定。
東山憲行先生が、次のように説明されています。
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アカザ 淡水魚類のアイコン淡水魚類 ナマズ目 アカザ科 Liobagrus reinii Hilgendorf
京都府カテゴリー 絶滅危惧種
環境省カテゴリー 絶滅危惧Ⅱ類(VU)
京都方言 アカシチ、アカニコ(綾部市)、オヒツ、アカビツ(八木町)、アカネコ
選定理由 近年、砂防堰堤の設置等により生息流域の消滅や枯渇等が原因で減少している。
形態 体長12cm。側線は不完全で胸鰭上方にあるのみ。上唇のひげは平たく側方へ張り出す。脂鰭は基底が長いが低い。尾鰭後縁は丸みを帯びる。生時、体色は赤褐色。
分布 日本では1属1種であり、かつ日本固有種。宮城県、秋田県以南の本州、四国、九州に広く分布する。
◎府内の分布区域 府内の主要な河川の上・中流域で確認されている。
生態的特性 水の比較的きれいな川の中流から上流の瀬の石の下や間にすみ、石の隙間をかいくぐるようにして泳ぐことが多い。夜間に活動することが多く、主に水生昆虫を食べる。水温の低い河川の上流域下部〜中流域、渓流部の清澄な水底に生息する。高温に弱く、水温が25度以上になると死亡個体が出始める。
生息地の現状 府内では賀茂川、高野川、由良川支流、竹野川、大手川、大雲川、1979年には京都市内の琵琶湖疏水でも確認されている。
生存に対する脅威 一時的であるにしろ砂防工事や道路工事に伴う土砂流出により浮き石が埋没したり、流水が枯渇することにより局所的な個体群が全滅する可能性がある。
必要な保全対策 生息場所を把握し、生息場所の保全を図る必要がある。
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追加しておいてほしいこと!
① 京都方言 アカシチ、アカニコ(綾部市)、オヒツ、アカビツ(八木町)、アカネコに、「ヒカラコ」(丹後地方)
② 生息地の現状 府内では賀茂川、高野川、由良川支流、竹野川、大手川、大雲川、1979年には京都市内の琵琶湖疏水でも確認されている。に加えて、野田川(与謝野川)でも、近年開催されている川の学校で確認されている
それにしても、川の学校が開かれているのそばにはこんな看板。
何が川から子どもを遠ざけているのでしょうか。