28日、世屋高原は、ススキ日和!でした。
収穫の多忙さの中で、来る冬への緊張を醸し出しながら深まる世屋の秋のシンボルプラントはススキでしょう!
「誰ぞ来よ 来よとて さわぐ芒哉」と一茶さんが詠んだ気持ちもなんだかわかるようです。
そこで、ススキにまつわるもろもろ噺。
①ススキと俳句
しんしんと青みゆく空花すすき 浜田はるみ
花芒遠くがひかりみないそがし 巽 巨詠子
思ひ出を運ぶ雲あり花すすき 青野れい子
②一茶とススキ俳句
豊年を 招き出したる 芒哉
穂芒や おれが白髪も ともそよぎ
誰ぞ来よ 来よとて さわぐ芒哉
散る芒寒くなるのが目に見ゆる
③与謝蕪村とススキ俳句
狐火の 燃えつくばかり 枯尾花
上は、松尾の一本桜。その良さは、春ばかりではありませんよ。
④ススキと習俗・遊び
■月見に供えたススキを軒に吊るすと、向こう一年元気で過ごせる
という言い伝えもありますね。
■12月24日には、小豆飯を炊き、三尺もある茅の長短の箸を供えた。この箸を田植えや草取りの時に腰にさすと、腰が痛まないといわれた。
■枯れたススキの先を三角形に折り曲げ、それに蜘蛛の巣を張り付け、セミやトンボ取りに使ったりして
⑤ススキと民話伝承
安産・子育に霊験あらたかとされる東京豊島区雑司ケ谷鬼子母神に伝えられるお話です
、、、、、、、、、、、、、
「すすきみみずく」は江戸時代から「麦藁細工の角兵衛獅子」とともに、雑司が谷に伝わる子供の玩具ですが、心やすらぐ民話伝承があります。
『雑司が谷に「くめ」という親孝行な娘が住んでいましたが、家が貧しく、おかぁさんが働き過ぎがもとで病気になってしまいます。薬も買うことのできない「くめ」は、優しいおかぁさんの病気が早く治るようにと、百度参りを始め、毎日毎日鬼子母神の御堂へと通ったのでした。
60日、95日…そして満願の日…「くめ」はついに疲れ果て、倒れ込んで眠ってしまいました。すると鬼子母神の化身の美しい蝶があらわれ、「お前の気持ちはよくわかりました。この辺りはススキの多い処、そのススキでミミズクを作り御堂の前で売りなさい」と告げました。
くめがはっと目が覚めるとミミズクが木の上で鳴いていました。家に帰ったくめは必死にすすきミミズクを作り、鬼子母神の御堂の前で売ると…なんとすすきミミズクは飛ぶように売れ、おかぁさんに薬が買えるようになり、おいしいものも食べさせてあげることができるようになりました。おかぁさんの病気もみるみるうちによくなり、幸せに暮らせるようになりました。』
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60日、95日…そして満願の日…「くめ」はついに疲れ果て、倒れ込んで眠ってしまいました。すると鬼子母神の化身の美しい蝶があらわれ、「お前の気持ちはよくわかりました。この辺りはススキの多い処、そのススキでミミズクを作り御堂の前で売りなさい」と告げました。くめがはっと目が覚めると、、、、量が質に転換する瞬間というのでしょうか、いいお話です、、、