絶滅寸全種、生存に希望!
『サンショウモ』
京都府カテゴリー 絶滅寸前種
環境省カテゴリー 絶滅危惧Ⅱ類(VU)
近畿レッドデータブックカテゴリー 絶滅危惧種C
ツキノワグマでは
京都府カテゴリー |
絶滅寸前種 |
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2002年版 | 絶滅寸前種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
クマタカ
京都府カテゴリー |
絶滅危惧種 |
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2002年版 | 絶滅危惧種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | 絶滅危惧ⅠB類(EN) |
メダカ
京都府カテゴリー | 絶滅危惧種 |
環境省カテゴリー | 絶滅危惧II類(VU) |
現状・脅威・保全 | 府内では特に保護は行われておらず、京都市内ではほぼ壊滅状態にあり、まれにオオクチバス、ブルーギルの侵入していない山間の池等でみつかることがある。開発による生息場所の消失、農薬などによる水質汚染、魚食性外来魚による食害、同じ生態的地位を占めるカダヤシの侵入が脅威となる。休耕田などを用いた生息場所を確保する。ただし、地域個体群を遺伝的汚染から守るために、他水系産メダカの安易な放流を控える必要がある。 |
大きな生き物には生物多様性保全といいます、関心は低くは無いとおもいますが、人の目は大きなものに向けられる関心に比べてこういうタイプのものにはあまり注がれないのかなと思います。
しかし、古代水田の原初形態を残す環境でないと生きていけないサンショウモの存在には、日本人の米作史、里山文化史というような歴史的な意味からも、もっともっともっと、関心を持つ必要があるとおもいます。
厳しい状況に置かれてもっとも不安におびえているのは、サンショウモ自身、
(↑ イノシシの侵入をゆるし、収穫ゼロの棚田)
そんな彼らの生存への希望!
鍵は、大切さ、貴重さをみんなに理解してもらって、みんなに協力してもらうことです。
(↑ 耕作放棄され、草地化する棚田)
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シダ植物
サンショウモ科サンショウモ Salvinia natans (L.) All.
形態
浮遊する水草で、冬枯れする一年草。茎は伸張し、葉を対生状に付ける。それとほぼ同位置に水中に伸びる茎状器官があり、一部は根状、一部は胞子嚢となる。葉の表面には微細な突起が多生し、水をはじく。胞子には大小二型あり、秋に熟し春に発芽する。
◎参照 日本の野生植物 シダ(平凡社)284、原色日本羊歯植物図鑑(保育社)171 & 253
京都府カテゴリー 絶滅寸前種
環境省カテゴリー 絶滅危惧Ⅱ類(VU)
近畿レッドデータブックカテゴリー 絶滅危惧種C
選定理由
昭和40年代以降激減し、府内の残存数はわずかである。現在は丹後地域に見られるだけになっている。
分布
本州、四国、九州、朝鮮半島、中国大陸、台湾、インド北部、ヨーロッパ、北アメリカ。
◎府内の分布記録区域 丹後地域、京都市域(絶滅)、山城地域(絶滅に近いが、現状不明)。
生存に対する脅威
水田への除草剤の使用、水の富栄養化。
必要な保全対策
上記の原因を排除する。人工栽培は比較的容易なので、自生地を復元することも可能である。
特記事項
土を掘り返すと、休眠胞子が発芽することがあるので、注意が必要である。
執筆者 光田重幸
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「人工栽培は比較的容易なので、自生地を復元することも可能」 と光田先生。
この子がここから消えたら、彼らは京都府にいなくなります。
水田雑草は消えていい、それでいいのでしょうか。
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「森の世界」
森には
何一つ無駄がない
植物も 動物も 微生物も
みんな つらなっている
一生懸命生きている
一種の生きものが
森を支配することの
ないように
神の定めた
調和の世界だ
森には
美もあり 愛もある
はげしい闘いもある
だが
ウソがない
『詩集 どろ亀さん』緑の文明社
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この詩を書かれたどろがめさんこと高橋 延清さん(日本の森林学者。 東京大学名誉教授)なら、なんとおっしゃるでしょう!。
生物多様性保全の精神は、情けは人のためならず 己がためなり!ということではなかったでしょうか。
そういう意味では、レスキューにはいった高校生たちが泥だらけになって絶滅のピンチにある生き物の声を聞き届けたことを伝える記事、これは、記者天草さんの優れた眼と京都新聞の英断と感動しています。