豪華ぁー!
場所は栗田・島陰。
お華の先生がお住まいなんでしょうか。
この二つの島、鈴振り島、というのですって。
「鈴島」とするガイドブックを見受けますが、間違い。鈴振り島ですよ。
鈴振島 栗田郷の内嶋蔭村(府城の艮二里半)の海浜を少し離れて嶋あり、岩山にして嶮岨なり、松生ひ茂りて其中に白山権現の社あり、嶋の名如何なる謂れにや。 (宮津府誌)
誰が振るかというと、白山神社の神主様。祭神さまは菊理(ククリ)姫。信仰の島なのです。
さて、その島陰での白山信仰について、斎藤さんに問いあわせてみますと、以下のように分析紹介してくださいました。
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栗田 島陰集落には白山神社がある。白山信仰は勿論「越の大徳」といわれた新羅渡来系の泰澄大師に始まるものであり、祭神は菊理(ククリ)姫である。「ククリ」とは古代朝鮮語の洞穴を意味し、新羅渡来系の人々による採鉱と深い係りのある語である。このことに関連して、今沢氏は、「島陰には面白い小字名がある。それは『オオダラ』・『コダラ』という地名であるが、せまい島陰地区に七ヶ所もある。そして少し離れた獅子集落では『孫太郎』と変化し、旧上宮津村小田集落では、『小太郎谷』と『大崩(おおだら)』に変っている。いずれも実はダイダラ坊(巨人)伝説に係わって名付けられた名であり、大男→大太郎→小太郎→孫太郎の変化はあるが、要するに、いずれも大太郎→タタラであり、この地で製鉄が行なわれた名残りと考えることが可能である」とのべ、上述の採鉱と係りのあるククリ(洞穴)と白山神社のありようを示唆しているようである。この意味に於て、地図に記載されていない小字名にも深い関心を示す必要のあることを痛感するものである。
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海浜なので、漁師さんの村かと思うところですが、『オオダラ』・『コダラ』という小字が七ヶ所もあることを紹介して、製鉄技術を持った人たちが住んでいたのであろう、と。
おもしろく読みました。