宮津エコツアー · 『巡れ 四季、里山色に丹後染め』~連載・その2~

『巡れ 四季、里山色に丹後染め』~連載・その2~

丹後環境シンポジューム 基調講演

『巡れ 四季、里山色に丹後染め』

~連載・その2~

▼こういう紹介の中で、もう一つだいじにしたいと思っている切り口があります。

2-2 たんぼ

それは、里山は 俳句が似合うところ、ということです。
と言いますのが、エコツーリズムは    エコロジーとツーリズムを合成した言葉なんです、エコロジー、生態学、と訳されています。

では、エコロジーがなぜ生態学を表すのかと聞く方はあまりいらっしゃらない! 私もその一人なんですが、語源は  ギリシャ語 Oekos その意味は「家、多くの人が様々な関係をもって住まう家」だといいます

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その意味を聞いて、私の中では、▼▼Oekos= 家 =エコロジー=生態学=人と命の家=里山 と つながって、納得したことを覚えています。▼
と同時に、そりゃあ日本では、里山歳時記の世界じゃないか そうおもったのです。

2-31 さいじき

ご承知のように 季語 の約束がある俳句は生き物無くして成り立たない芸術なんです。

2-4 なわしろ4/21 
歳時記の世界、それを、図書館でなくて、生きた歳時記の世界へご案内できますよ。ということをきょうちょうしているという次第です。
そこで、里山のエコロジーを、俳句で紐解いてみたいと思います

トップバッターにあげたいのは 植物では なでしこです、

2-5 なでしこ▼正岡子規さんはこう詠みました。

▼   なでしこや 吾に昔の 心あり▼

ナデシコジャパンが活躍したとき、みんな騒いだんです。

ナデシコってどこにあるんだ、、
生き物では、カエルです。江戸三大俳人が 詠みました。

2-6 はいく

▼芭蕉さん 古池やかわず飛び込む水の音

▼蕪村さん 閣ヤミに座して遠き蛙をきく夜哉

▼一茶さん、痩せ蛙負けるな一茶これにあり
もりあおがえるの卵塊

2-7 もりあおたまご.jpgしん

カエルは 水の神様のお使い

卵を産む数が半端ない、その豊穣さが米の実りに通じるからと言うことでもある。

農薬のない時代、稲につく害虫の恐ろしさは計り知れない。それを食べてくれる無数のカエル、そのありがたさは 神様そのものだったと思います。

さて、  この付近の里カエル、2-8 カエル

およそ10種類 でしょうか。

① つちがえる ②もりあおがえる ③ヒキガエル ④アカガエル ⑤しゅれーげるあおがおる⑥あまがえる ⑦とのさまがえる ⑧かじかがえる⑨やまあかがえる  ⑩ たごがえる
いずれも 生態  すこしずつ 異なります。

では 三人の詠んだカエル、種類は、特定できるでしょうか!

〈続く〉

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