「日本の夜明シーボルトのあじさいを思う」 と荻原井泉水さん
シーボルトさんが日本からヨーロッパに持ち帰ったのは。
「紫陽花や 帷子時(かたびらとき)の 薄浅黄(うすあさぎ)」
松尾芭蕉さんのみてらっしゃった紫陽花もこれ。
「紫陽花の藍きはまると見る日かな」と中村汀女さんが詠まれたのはこっちでしょうか。
母の日に 求めしアジサイ 根付き咲く 世屋野蕪村
ところで、アジサイが母の日フラワーになったこともあるのでしょう
梅雨深む アジサイ咲かぬ 家も無し
また、古来から句に詠まれる数で見ても、トップ5でしょう
紫陽花や 赤に化けたる 雨上り 正岡子規
紫陽花の 花に日を経る 湯治かな 高浜虚子
紫陽花に 雫あつめて 朝日かな 加賀千代女
紫陽花の末一色となりにけり 小林一茶
花色の多様さで、七変化 とも八仙花とも呼ばれる、と言うことです。但し赤・白・藍のいずれかのグラデュエーション。黄色のアジサイ、金アジサイが見あたりません。
緑深まる季節柄に、黄色があうのかどうかと言えば、ちょっと想像しにくい色ですから、売れるかどうかは別として、緑のサクラがあるくらいだから、技術的には作り出せる見てみたいなとは思います、