丹後天橋立大江山国定公園の中心的アングルの一つ、阿蘇海。
冬、渡り鳥たちはこの阿蘇海を大切な飛来地としています。中でもコハクチョウ。
京都府も、希少な生物として、保護の対象に挙げています。
カモ目 カモ科
コハクチョウ
Cygnus columbianus
京都府カテゴリー |
準絶滅危惧種 |
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2002年版 | 準絶滅危惧種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
選定理由 | 冬鳥として府内で越冬する。越冬個体数は少ないが、近年減少はしていない。 |
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形態 | 全長120cm。全身が白色で、オオハクチョウより少し小さいがよく似ている。嘴の先は黒く基部は黄色で、黄色部の先は丸い。 |
分布 | 北極海沿岸のツンドラ帯で繁殖し、冬鳥として本州以北に渡来する。国内の越冬地はオオハクチョウより南に偏る。府内では宮津市阿蘇海に少数が渡来する。◎府内の分布区域 北部地域(宮津市)。 |
生態的特性 | 家族で渡来し、安全な開水面で就塒する。昼間は浅瀬で水草を、夜間は水田の刈り跡で落ち穂を採食することが多い。 |
生息地の現状 | 府内では宮津市阿蘇海に約20羽が渡来するほか、久美浜湾や京都市内にも飛来することがある。 |
生存に対する脅威 | ねぐらとする河口での工事など。 |
必要な保全対策 | 採食生態等を調査し、採食地と休息地を一体として保全する必要がある。 |
さて、丹後国府は写真正面の丹後山塊を背負って、その山裾に、置かれていました。
このアングルから、歴史望遠鏡を覗けば、室町足利幕府から安土桃山時代に政権が移るまでここを中心にして繰り広げられた丹後の政治経済のドラマがみえるはずです。
歴史的景観としても大切にする必要があります。