伊根の青島、シイの島。シイは今開花期、島丸ごと、黄色味の明るい黄土色だ。
東西の長さは480メートル、南北の長さは200メートル。最高標高は48.3。
「青島は伊根浦だけでなく丹後半島沿岸地域の漁民にとって聖なる島であり、信仰の対象とされている。漁民・海洋関係者の信仰の対象である蛭子神社が祭られており、現在も伊根祭やおべっさんといった祭事が行われている。かつて蛭子神社には幸福・知恵・財福をもたらす七福神の弁財天が祀られていたが、現在は対岸の城山(耳鼻地区)の愛宕神社の下に移築されている。大正から昭和にかけて旧海軍舞鶴鎮守府に買い上げられ、国防上の要衝として魚雷発射基地が建設された。」と解説されています。
さて、伊根の青島には、昭和中期までは墓所も存在していたという。
「青」の民俗性に注目、「青=死」を最初に主張したのは、20世紀初頭のこと、沖縄の民俗学者・仲松弥秀だという。沖縄に「オウ」と呼ばれる死者を葬る島があり、この「オウ」は古くは「アフ」や「アオ」と呼ばれていたからだ。「アオ」はときに「アワ」「アハ」「オウ」「オオ」と変化する、という この説に注目したのが民俗学者の谷川健一さん。漢字標記は後付。死という暗いイメージを、青、碧という明るい意味の言葉で、覆ったのだ。
こういう解釈もあります。
支持したい説だと思いながら、伊根の青島を、丹後縦貫林道から眺めていると、、、、
ケキョケキョこんな噺もあるよケキョケキョ、はてなと聴いていると、
、、、、、、、
金華島と名付けよ 良き眺めじゃ 信長さんが、伊根観光に来られて
名を問われた漁師が青島とこたえたところ 我が城山の名をやろう!
が、漁師たちは、恐れ多い、滅相もない 固辞したので、今も青島。
ケキョケキョケキョケキョホーホケホーホケケキョケキョキョ
問題は、金華山 、金華とはなんぞや、
「すめろきの 御代栄えむと 東なる みちのく山に 金花咲く」大伴家持
金華は金花、シイなのだそうです。初夏、花の開花といっしょに芽吹く新芽、その色が黄色。原生に近いシイの森が一斉に開花する時期、青黒かった森は黄色に染まり、それに光が当たると金色に輝き、まさしく「金の花咲く山」になる。なので、青島は、金華島になっていたかもしれない、というお噺です。