完全手植え
知ってる人はもうないでしょう この作業と農具
♪そろた 出そろた さなえが そろた
植えよう 植えましょ みんなのために
米はたからだ たからの草を
植えりゃ こがねの花が咲く♪
♪そろた 出そろた 植え手も そろた
植えよう 植えましょ みんなのために
ことしゃほう年 穂に穂が咲いて
みちの小草も 米がなる♪
みんな機械がやってくれる時代,、、、考えることさえAIが、それじゃ、人は何をするのですか、上世屋棚田に漂うのは、人とは何かを問う道場のような緊張感、、、、ええもんみせていただきました!
さて、この水の張られた「湿地」となった田は、新たに湿地水田生態系を作ります。この湿地水田の生き物、コウノトリはその頂点に立ちます。
(↑ 五十河 新宮田んぼ)
嬉しい光景です。
しかし、この「生き物」は、苗と自分の食べたい餌とを区別して田んぼを歩くことはしません、早苗を踏んずけて歩くのです。コウノトリに食べられるカエルは、稲の害虫を食べてくれるのです。
これは、大問題です。
いまでこそ、共生のテーマのシンボル、の定着、これは慶事です、しかし、♪植えよう 植えましょ みんなのために米はたからだ たからの草を 植えりゃ こがねの花が咲く♪ と、一本一本に願いを込めて植えた苗、年貢だ税金だ、供出だと実りの大半を納めなければならなかった時代、コウノトリを見るお百姓の目は、今とは違っていたことも事実です。
人の力は、他の生き物の盛衰を支配することにあらためて思いを巡らしておきたいものです。