羽衣姉さんに斜陽、あ、!
そうか、九月、秋分が近くなっているのだ!
南北に走る大宮バイパスに向いた長方形の建物、丹後織物ホールの壁は、ほぼ東西のラインを指しています。
壁画の描かれているのは、南側の面です。
昇り沈みの位置を変える太陽、これまでは北の寄っていたのを、夏至を機に反転、南に変えてきたのです。
壁画の羽衣姉さんは、太陽が、これから、冬至で北に反転、春分すぎまでその斜陽を受けるということ、
さて、ふと思いました。
丹後に、一人取り残され、指先に旅するチョウアサギマダラを止らせ見つめる姉さん、彼女の心中や如何、
楽しいのだろうか、苦しいのだろうか、
それは想像しかないのですが、、、、これもありか!
劇作家、鴻上尚史さんの戯曲『朝日のような夕陽を浴びて2024』の帯のセリフです。
朝日のような夕陽を連れて、わたしはここにいつづける
わたしは一人
1人では耐えられないから
1人では何もできないから
1人であることを認め合うことは
たくさんの人と手をつなぎあうことだから
、、、
冬空の流星のように、わたしは一人
、、、、、
これは、丹後、いえ現代人の今の状況と同じじゃないですか。
過去の状況とモチーフに現代の状況とモチーフを重ねる、そういう意図とメッセージを持って描かれることはおおい。この壁画の作者さんたちも、そうなのだろう。
朝日のような夕陽を連れて、わたしはここにいつづける
これからは、朝日も当たります。
作家さんは、壁の向きと陽の当たり方、それも織り込んでらっしゃるとしたら、、、、
ちょっと半端なくわくわくとしながら、そうなら、谷口謙先生の詩も、このそばにおいてほしいものだと思いました。