宮津エコツアー · 雨に西施が合歓の花!

雨に西施が合歓の花!

2012/06/30
合歓の花前線は、ジャガイモほりあげ前線とも一致しているようです。

大きな畑、小さな畑、それぞれの方法で、収穫です。
さて、ネムといえば、「花」。存在意義は「花」の美しさにしかないのが、今。

けれど、かっては、花より団子、意味は、燃料としての「木」にあったのです。マメ科で陽樹で耐寒力、三拍子そろった合歓は、よく生えて、重宝もされたのです。材は割りやすく扱いやすいのです。田んぼの近くの合歓も、大きくなったら切る予定で残しておいたもの。しかし、燃料に切られなくなったため、合歓もやれやれと胸をなで下ろし、巨木になっています。そういう木がたくさんあります。
『象形や 雨に西施が 合歓の花!』(芭蕉)美しい花が楽しめるのも、日本の里山を壊した燃料革命のせめてもの置き土産。よその町では、わざわざ街路樹にしているほどのものが、世屋の里では、伸びやかに天然自然の姿で咲き輝きます。『世屋の里 雨にせいしがネムノ花』の景色もまもなく。蔓が巻き上がって、景観の妨げになっていた木は、蔓の切り落としを試みています。

心ゆくまで、世屋の合歓の花、楽しんでください。

 

このページのトップへ