昨年11月 試験的に世屋と天橋立を舞台に行われました。今年からは、丹後野外実習として大学の正式授業、単位認定もされます。
6月30日は、上世屋で合力の会と飯尾醸造さんが対応されました。7月1日は、天橋立での授業。参加学生26名、ほとんど海外からの留学生。先生4名、総員30名で参加者の国別は、米、英、独、仏、中、印、ブラジル、フィリピン、インドネシア、コロンビア、スウェーデン、日本等。この授業の責任者は、宮津ではおなじみの「京大大学院景観生物保全論分野」深町加津枝准教授。
パネルを使っての天橋立倒木松の再生(リーバース)のお話
小天橋では、ハマナス、有害外来植物、環境汚染など。ここでも通訳から再説明。
質疑応答も
本殿拝殿の中で、海部禰宜さんから「日本神道」のお話。留学生の皆さんも、神妙な顔つきで聞き入りました。
先ず、日本の古式にのっとって「ケガレや罪を取り除く」お祓い後、天橋立の神話、日本人の自然への畏敬・尊崇の念と神様について。昔から日本人は自然と共生、これが日本神道の基本。
皇室の祖神である天照大神と豊受大神の役割分担。籠神社の国宝「海部氏系図」、2千年前の伝世鏡等について、分かり易くお話しいただきました。留学生の皆さんにも日本の文化の一端が伝わったことでしょう。
畳、お膳、箸、お造り、てんぷら、おすまし、漬物と日本古来の食事風景。さすが留学生の皆さんは、日本に住み、学び、遊ぶ。日本文化への適応も堂に入ったもの。
全員発言。終了後案内人のコメントも要請された。「短時間に課題をよく把握されました・・・・植生・水質・ごみ」
今回地元の対応で感じたこと
この授業は、今年から京都大学の正式授業として採用されました。地元にとっては、大変大きな意義があることだと思います。開催された7月1日は海開きというこれも大切な行事。大学・地元とも日程の変更調整ができなかったようです。
天橋立に限って言えば、当日の対応が天橋立を守る会と一部の方に限られたことの一抹の寂しさを感じました。